歯痛で7回休み。そろそろ再開

珍しく、更新がしばらく止まってしまいました。

寝てるあいだに食いしばったのか、治療中の歯がうずきだして、大変な目にあいました。

普段、どんな材料で、どうやってつくられたか判らないようなものはめったに口にしませんが、このときばかりは、謎の白い粒を口に放りこんで水と一緒に飲み込むより仕方ありませんでした。「ロキソニン」というおクスリです。「薬」は草冠ですが、植物からつくられてそうにはないので、カタカナのおクスリです。

これを飲むと、びっくりするほどすぐに痛みがおさまり、正気を取り戻すのですが、最初は6時間くらい経つと痛みが戻ってきて、また我慢できないほどの、歯のあたりが出せる最大限の痛みと思われるほどの痛みが止む気配なく続くので、またもう1粒飲み込みます。その間隔が、6時間から4時間に縮まりました。

おクスリはやさしそうに見せかけてなかなか攻撃的で、お腹の具合がわるくなることがあります。夜中に空腹のときに飲むと、胃がちょっとチクチクしました。

ロキソニンを飲み過ぎるとどうなるか、相方がネットで調べてくれました。これを飲むと胃を守る物質も抑えてしまうらしく、わるいときは、腸閉塞を招くこともあるとのこと。歯医者さんの予約の日まで痛み止めを飲み続けていればなんとか大丈夫かな、と思っていましたが、このままだと一日に使用限度とされている2粒では間に合わない感じで、たくさん飲んでそんなことになったらどうしようと心配になりました。

これは大変、と思いましたが、その夜から痛みがおさまってきて、おクスリなしで過ごすことができました。相方はぼくの意志の力に驚いていました。ぼくは自分の意志の力で痛みを止められたとは思っていなかったのですが、そう言われてみると、腸閉塞の話を聞いてから気持ちがシャキっとして、気合いで痛みを止められたのかもしれません。本当のピンチになれば痛みも自分の意志で止められるのかもしれません。


神経を治療中の歯で、ここまでの痛みが続けば、もう抜くしかないだろうと完全にあきらめました。車で徳島の歯科医院まで向かいながら、今日は抜いてもらうからね・・・と自分の歯に言い聞かせていました。歯にも心の準備というものがいるはずです。ようやく、歯医者さんに診てもらうと、「抜く」という話はまったく出ず、神経の治療を続けることになり、ずいぶんほっとしました。命拾いとはこういうことか、と思いました。歯の命拾い。死んだはずの命だと思えば、何でもできそうな気がしてきます。歯一本分ですが。それにしても、あきらめが早すぎる自分を笑いました。

こんな文章が書けるようになったくらいなので、歯はだいぶよくなってきました。しょっちゅうブログを見にきてくれている方には、ご心配おかけしました。いつも読んでいただいてありがとうございます。


by 硲 允(about me)