闇雲に「アイテム」を集めまくらずに「最短距離」を行きたい。

相方が、(ぼくは)「最短距離行かないよねぇ」と言った。

ギターのコードブックを見て、一つひとつ全部のコードを覚えようとしているのを見てそう言った。



「子どものときだったらいいと思うけど、今からそんなことしてたら発表していけるのいつになるんよ」というようなことを言われ、「たしかになぁ」と笑った。

コード(和音と同じようなもので、「ドミソ」だとCコード)だけ単体でいろいろ鳴らしてみても音の感じや指使いがなかなか覚えられないし、どんなときに使えるのかもわからない。「曲を弾きながら覚えるのがいいなぁ」とぼくは言った。

英語の勉強にしても、単語だけスペルを意味を覚えまくっても、どういう文脈で使うのが自然なのかがわからず、なかなか実践では役立ちにくい。それと同じだと思った。

最短距離で何かを身につけるには、自分が何をどんな形でアウトプットしたいかを予めはっきりさせ、そのために必要な技術や知識をつけていくのが大事だと思う。

どんな曲を演奏したいのかもわからずに、めったに使わないコードを何百個も覚えるのはずいぶん遠回りになる。英語で日常会話ができるようになりたいのに、専門用語ばかり頭に詰め込んでも役立つときはめったに来ず、使う機会がないとせっかく覚えても忘れてしまいやすい。

「効率」という言葉は機械のようであまり好きではないけれど、「最短距離」という言葉はなんだかいい。

ぼくは子どもの頃、ロールプレイングゲームをするときも、隅々までアイテムを探し歩いてからようやくボスを倒しに目的地に行くタイプで(されたことのない方にはよくわからないたとえだと思うけれど・・)、まずはアイテムを全部揃えようとしがちだけど(ギターの場合はコード、英語の場合だと英単語)、それだとアイテムを集めているうちに飽きてしまったり、持っていても使いこなせなかったり、ということになりがち。たまには遠回りもいいし、遠回りしたからこそ見つけられるものもあるけれど、ぼくはあまりに遠回りし過ぎる傾向があるので、「目的地」をきちんと定め、「最短距離」を意識しながらそこへ向かっていくようにしたい。


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by 硲 允(about me)
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