「する」ことを書き出し、整理し、実行することで、意志の力を鍛えていく


人間、誰しも「する」ことがいろいろある。ありすぎるとストレスになるし、なさすぎてもぼんやりしてくる。

分類して書き出してみるとすっきりするかもしれない。

分類方法は、たとえば・・・

  • したいこと
  • しなければいけないこと
  • したほうがいいと思っているけれどできていないこと
  • しないほうがいいと思っているけれどしていること
書き出したうえで、今日から何をして何をしないかを決めるとさらにすっきりする。

ポイントは、無理なくちょっとがんばれば実行できる計画を立てることだと思う。「したいこと」が山のようにあっても、時間がなければ全部はできない。その中で優先順位を付けて、すぐに始めたいこと、始めたほうがいいと思うことから始める。

(気が進まないけれど)「しなければいけないこと」は、どうすれば少しはそれを楽しめるようになるかを考えてみると面白いかもしれない。どうせしなければいけないのなら、嫌々暗くなってするよりも、ほんのわずかでも楽しめたほうがいい。

「したほうがいいと思っているけれどできていないこと」は、なぜできていないのかを分析してみると発見があるかもしれない。時間が無いからなのか、それとも、したほうがいいと思っていたけど実はそれほど必要がないことなのかもしれない。「したほうがいいと思っているけれどできていないこと」が蓄積してくると、フラストレーションになる。あり過ぎてすぐに全部するのは難しい場合、「今日から始めること」「○ヶ月後から始めること」「1年後から始めること」というように、始める時期で分類しておくとすっきりする。

「しないほうがいいと思っているけれどしていること」を続けていると、自分に自信がなくなってくる。しないほうがいいと思っていても、心のバランスをとるために必要だったりもする。あるいは、自分を甘やかしているだけで、やめてみてもどうってことない場合もある。それを見極めるには、思い切ってしばらくやめてみると見えてくる。

意志の力を鍛えるには、何をして何をしないかを自分で決め、それを実行し続けることが大事だと思う。「する」と一度決めたことをしないでいると意志の力が弱まり、自信もなくなっていく。筋トレと同じで、ほどよい負荷をかけることで鍛えられていくものだと思う。

大学生の頃、ハウツー本が好きで、本に書かれたノウハウに従ってよく計画を立てていたが、たいてい計画倒れに終わり、自信をなくしていた。自分の手に負えない無理な計画を立てていたのだと思う。立てた計画を実行できなかった場合、がっかりして終わりになると、その後、目標なくがっかりして過ごす期間ができる。計画を実現できなかった場合、すぐに新しい計画を立て直せば、すぐに次に進んでいきやすい。手帳にto doを書くときでも、その日に実行できなければ、それをそのままにしておくのではなく、消してそれ以降の日に書き直したほうが気分がいい。自分で立てた計画に縛られてずっと後れをとっているような気分になっているよりも、常に気分を前向きな状態にしておきたい。

小さなことでも、自分ですると決めたことを実行すると気分がよくなる。することを整理できていなくて、50個も100個もあるような気がして、とりあえずたまたま目の前にある1個を片づけるよりも、今できること・することを30個に整理して、その中で優先順位を付けた1個を実行するほうが達成感があるし、前に進んでいきやすい。


【関連記事】
by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto