香川県まんのう町の「七島草履の達痲工房」で、「お山で草履つくり」というワークショップに参加してきました。
材料となる七島(しちとう、しっとう)という植物は、丈夫で摩擦してもささくれだってきにくくむしろツヤが出てきて、畳表などにも使われるそうです。ちなみに、Wikipediaの情報によると、かつての東京オリンピックでは七島の柔道畳が使われていたけれど、その後のオリンピックの柔道会場ではビニール製の柔道畳が使われるようになったとのこと。
もともとは、南西諸島の一つ、吐噶喇(とから)列島に生息していた植物で、とから列島は7つの島から成り「七島」とも呼ばれ、この植物の名前はそこから来ているらしい。「七島」のほか、「七島藺(しっとうい、しちとうい)」や「琉球藺」などと呼ばれることもあるそうです。
初めて触れる七島・・・イグサに少し似ているけれどまた違う、なんとも言えない心地よい香りがしました。
最初に七島をなうところや、鼻緒を付けるところなど、難しいところ以外は懇切丁寧に教えていただきながら一日かけて自分の手でつくることができ、楽しい体験でした。
オプションで、外履き用にゴム底を付けてもらいました。
修理しながら大事に使えば何年も履けるそうです。雨が続いてまだ家の中でしか履けていませんが、履き続けていくと草履や足がどう変化していくか、楽しみです。
達痲工房では、今後、幼稚園や小学校などで上履きとして七島草履を履いてもらいたいとの想いがあるそうで、保護者向けに自分の子どもの草履をつくるワークショップを開催していくことを企画されているそうです。身体が大きく変化していく子どもの頃に、足を締め付ける靴を履くのと草履で過ごすのとでは、大きな違いが出てくるのではないかと思います(ぼくも草履で過ごしたかった!)。
「お山で草履つくり」は今後も月に1回のペースで開催されるそうです。
●七島草履の達痲工房 facebookページ
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by 硲 允(about me)
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