ソラマメとグリーンピース(うぐいす豆)の種とり。豆は宝石のように美しい


ソラマメがこんなに真っ黒になるとは、自分で育ててみるまで知りませんでした。

真っ黒になって莢(さや)がパリパリになったら種の採り頃。あまり放置し過ぎると、莢が弾けて中の豆が飛び出してしまいます。


黒くなっているところもあるけれど自分で食べたり育てたりする分には問題なし。虫が中に入って中身をほとんど食べられていても、発芽に必要な部分は食べ残してくれているようで、去年、それでも発芽しました。

秋に種蒔きする分を残して、あとは香川の郷土料理の「しょうゆ豆」にする予定。


こちらは愛媛で買ってきた赤くて小さいそら豆。品種は定かではないのですが、越前赤そら豆でしょうか。毎年育てて種をとり継いでいます。今年は赤い皮ごといろんな野菜と一緒に炒めてよく食べました。


グリーンピースもいい感じに乾燥していました。


このように固くなる前は、「グリーンピース」として食べました。もっと若くて莢ごと食べられるときは「さやえんどう」と呼ばれます。「さやえんどう」が「グリーンピース」になって、さらに放置すると上の写真のような状態になり、これは「青えんどう」や「うぐいす豆」と呼ばれるそうです。いつもエンドウとインゲンすら名前がごっちゃになってきて、こんなふうに名前が変わっていくとは知らなかったのですが、相方がネットで調べてくれました。「出世魚みたいなもんなんやね」と相方。

それにしても、うぐいす豆の色が美しすぎる。ラリマーというドミニカ共和国でとれる青い天然石を思い出しました。ラリマーの色も好きですが、うぐいす豆も負けていません。生きた豆の色は、次第に変化していきます。中には黄色っぽくなっているものもあり、1カ月も経てばラリマーの色からは遠ざかっていることでしょう。人間の人生だって期限つき・・・期限つきの美しさもいいものだと思いました。


ざるの上でもう少し乾燥させます。外で天日干ししたいところですが、鳥さんたちに食べられてしまいそうなので、縁側の窓辺に置くことにしました。鳥さんたちはさっそく狙っていたのか、相方が話しかけると、どこからともなく「ピー」と返事をしました。


【関連記事】
カラスノエンドウの豆とグリーンピースの炊き込みご飯に「春」を感じる

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto