ハッピーヒルを陸稲(おかぼ)で田植え。半夏生まで田植えの毎日


今年もいよいよ田植えが始まりました。


農作業が一番大変な時期です。「半夏半作(はんげはんさく」という言葉があり、七十二候の「半夏生(はんげしょう)」(2017年は7月2日~6日)までに終えないと、収穫が半分くらいになってしまうと昔から言われています。たしかに、お米づくりを始めた3年前、1カ月くらい毎日田植えをして7月末くらいまで続けたのですが、7月中旬や下旬に田植えした稲は小さくしか育ちませんでした。

育てているお米の品種は「ハッピーヒル」といって、自然農法を提唱した福岡正信さんが生み出した品種です。田んぼに水を張らずに陸稲(おかぼ)でも育つ品種で、うちでは最初の年、畦塗りが間に合わずに水を引かずに育てたところ問題なく育ってくれたので、それ以来、毎年おかぼで育てています。

陸稲の田植えは、野菜の移植に似ています。田んぼの真ん中につくった苗代で育った苗を土ごと運び、植え穴をつくって植え付けていきます。

ハッピーヒルを陸稲(おかぼ)で田植え

一か所に植える本数はまちまちで、だいたい3本から10本くらいにしています。陸稲の場合、分けつが少なくなるので多めに植えたほうがいいという話もあります。


真っすぐに植えられるように麻紐を張ります。最初の年は、間隔を測りながら植えていましたが、4年続けていると目で見てだいたいの感覚で植えられるようになりました。

畑仕事をしていると、いつも近くの電線にとまってこっちの様子を見ている鳥さんが、田植えの様子をもの珍しそうに見ていました。

苗を土ごと運んで植えるのはけっこうな重労働です。植え穴をスコップで掘り、草の大きな根っこを取り除きます。ギターの弾きすぎか、肘が痛むので無理をせずに一日目は3列で終了。雨続きだったので、久しぶりの農作業。疲れましたが、心地よい疲れで身体の巡りが回復したように感じました。しばらくは田植えの毎日です。


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by 硲 允(about me)
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