バスマティ米を食べてみる。消化・吸収のよい穀物は?

長年、主食として当たり前のようにお米を食べてきたが、お米についてよく考えたり、主食を見直したり、という機会は案外少ない。

一口にお米といっても、品種にしてもいろいろある。最近の改良品種はもちもち系が多いようだけど、ぼくはさらっとしたお米のほうが好きで、人工的な品種改良も好まないので、買うのは旭(あさひ)など、なるべく昔からある品種を選ぶようにしている。コシヒカリとササニシキがあれば、ササニシキを選ぶ。

家で育てているお米は、「ハッピーヒル」といい、自然農法を提唱した福岡正信さんが生み出した珍しい品種。愛媛の在来種と、アジアのお米から生まれたという。

最近、アーユルヴェーダの知識を得始め、なるべく消化の負担の少ないものを食べ始めた。お米の場合、日本の品種よりもインディカ米(バスマティライス)のほうが質が軽くて消化に負担がかかりにくいという。

試しに、バスマティ米を取り寄せて食べてみた。


こちらはバスマティ米といっても、日本の気候に合うようにつくった品種らしく、一般的なインディカ米ほど細長くないが、独特の香りがある。この香りは好みが分かれそうだけど、ぼくは好きで、ご飯だけで食べたい美味しさ。

この感じ、どこかで食べたことがあるような…と思ったら、ハッピーヒルに似ている。ハッピーヒルの先祖であるお米にもバスマティ米が入っているのだろうと思った。

バスマティ米100%で食べ続けるのは、胃の負担が抑えられても家計の負担になるので、この頃は日本米と混ぜて炊いている。半々でも十分、バスマティ米の香りを楽しめる。

たしかに、お腹への負担は軽いようで、食べた後、お腹が空くのが早い。特にバスマティ米100%で食べたときはそうで、早く空きすぎて困るくらいだった。

「もの忘れの9割は食事で治せる」(蓮村誠 著)という本に、軽い穀物と重い穀物を一覧にしたものが載っていて、参考になった。

軽いものから順番に、
大麦(押し麦)、ライ麦、雑穀、蕎麦、トウモロコシ、オートミール(えん麦)、全粒粉の小麦、バスマティライス、日本米、漂白した小麦、もち米
だという。

お米を炊くときに質の軽い穀物を一緒に炊くのもいいようで、最近は雑穀や蕎麦の実を入れている。

何が合うかは体質にもよると思うが、自分の体でいろいろ試してみるのは面白い。