「抗がん剤の世界的権威が直伝!最強の野菜スープ」(前田浩)を読んで。

ある日のわがやの野菜スープ

以前、本屋でこんな本と出会った。



「抗がん剤の世界的権威が直伝!最強の野菜スープ」(前田浩 著)。


著者は、抗がん剤の研究・開発に携わってきたが、従来の抗がん剤はがん細胞だけではなく正常な細胞も傷つけてしまい、重い副作用を伴うことに加え、最新の抗がん剤は治療費が非常に高額で…という現状を目の当たりに、「患者さんの体を害することなく、効果のあるがん治療を実現したい」という考えに至ったという。

そして、正常な細胞を傷つけない抗がん剤の開発を目指してきたのと同時に、がんを予防することの重要性を訴え、そのために効果的なのが「野菜スープ」だという。

がんをはじめ、いろんな病気や老化に「活性酸素」が密接に関わっているそうで、この活性酸素を除去してくれるのが野菜スープらしい。

基本的なつくり方として、水から野菜をよく煮て(沸騰してから弱火で約30分)、基本的には味付けはしないが、好みで岩塩、醤油、味噌、カレー粉、黒胡椒などで味付けをしても構わない、としている。

生野菜よりもスープがいい理由の一つは、ファイトケミカルなどの有効成分の多くは野菜の細胞の中にあり、生野菜を噛んだり包丁で刻んだりしたくらいでは細胞壁が壊れず、細胞の中の有効成分を吸収できないからだという。実際に、生野菜を食べたあとに検便をしてみると、野菜の細胞が未消化のまま排泄されているという。

いろんな野菜の抗酸化力を比較した表が掲載されていて(p. 42)、それを見ると、茹でた(茹で汁で測定)赤紫蘇と青紫蘇が上位1位、2位となっている。

うちの畑で、エゴマが大きくなってきたのを思い出した。エゴマも紫蘇の仲間だから、抗酸化力が強いだろうと思って、さっそくたくさん摘んできて、刻んで野菜スープに加えた。

その後、念のためエゴマの抗酸化力をネットで調べてみたところ、やっぱり強力らしい。

エゴマに高抗酸化力 そば粉、玄米、黒大豆も 34品目を調査 富山県食品研(日本農業新聞)

がん予防のために始めたわけではなかったけれど、うちの食事のメニューは、真夏以外、毎日野菜スープの連続。たしかにこの食事で、体のいろんな不調が改善してきた。

野菜スープを食べていれば大丈夫だ、という自信を改めて与えてくれた一冊。




【関連記事】