そら豆の種採り。初めてそら豆を育てたときは、莢がこんなに真っ黒になってびっくりした。
お店で見かけるそら豆は決まって緑色なので、いつの間にかこんなに黒くなって何事かと思ったけれど、そら豆はそういうものらしい。熟しきると黒くなる。
そら豆の食べごろは、莢が下を向いた頃(最初は上を向いていて、空を向いているから空豆だという説もあるらしい)だというので、それまで待っていたら、その頃にはだいぶ成熟が進んでいるので、あっという間に次々に熟しきって真っ黒になって、食べ頃を逃してしまっていた。毎年そんなことを繰り返していたが、さすがに失敗から学ぶ時が来て、今年は早めに食べ始めたら、種用の豆はほどよい数が残り、大成功だった。空豆は薄皮ごと食べると美味しく、成熟が進むと薄皮が固くなって消化にわるくなるので、ちょっと未熟でも丁度いいくらいに感じた。
ちょっとくらいカビが生えようが虫に喰われようが、発芽力は十分残っている。虫食い穴だらけになっても発芽するのを知ったときは驚いた。虫は美味しいところは全部食べつくしてしまうが、発芽に必要なところは残している(というか、虫の食用には適さないのだろう)。植物と虫は巧みな共存関係ができている。