香川県のまんのう町に新しく完成した、「満濃南小学校 放課後児童クラブ」。木材には主にまんのう町産のヒノキが使用されています。設計を担当されたのはは、フォレスターズかがわ(森づくりを行うNPO)の先輩メンバーの設計事務所「森風舎」(しんぷうしゃ)。完成見学会に参加してきました。
外壁は、まんのう町産の杉を使用しているとのこと。
何とも心落ち着く色合いで、青空が似合います。
入口を入ると・・・
バリアフリーになった、板張りのスロープ。
玄関を入ってすぐのところにある大きな柱は、サワラというヒノキ科の木で、こちらもまんのう町産。かつてこの満濃南小学校に通っていて、今は県内の森林組合で働いている方が伐採されたとのことで、そういうストーリーがあるのもいいなぁと思いました。
奥の児童室。広々していて気持ちのいい空間です。子どもたちはここの床に座って宿題をするなどして過ごすことが想定されているそうです。
柱や合掌などに使われているのは、まんのう町産ヒノキ。
合掌をみながら何をどう支えているのか考えてみたもののまったくわからず、職人芸です。
杉(徳島産)の床は裸足で歩くと気持ちよさそう。
スライド式のドアで二部屋に区切ることもでき、ドアの枠にも木が使われています。
下駄箱やランドセル入れなどの家具は県内の木工所で製作されたそうです。
地元の木々と、地元の人々の力が結集して完成した児童クラブ。木のぬくもりのある空間は心地よく、見学会で気が付いたらずいぶん長い時間、中にいました。小学校の放課後、無機質な建物の中にいるのとこんな場所で過ごすのとでは、気持ちがずいぶん違ってくるだろうなぁと思いました。
ぼくが通っていた小学校には「児童クラブ」というものがなかったので知りませんでしたが、児童クラブというのは、保護者が昼間に家にいない子どもたちが過ごせる場所で、まんのう町の児童クラブの対象児童は下のように定められています。
- 保護者等が労働のため家庭を留守にしており、帰宅するまで常に家で1人になる児童
- 保護者等が疾病や出産、その他やむをえない事情にあり、常に家で1人になる児童。但し、保護者が出産の場合利用期間は産前産後2か月まで。
- その他教育委員会が認める児童。
運動場では子どもたちが野球の練習をしていました。 |
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by 硲 允(about me)
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