「珍妙雑記帖」の新しい手書きヘッダー画像について。デザインはやっぱり大事


最近、このブログ(珍妙雑記帖)のヘッダー画像(トップページの一番上に表示される画像)を変えました。


ちなみに、以前はこんな画像でした。


香川に移住して1年目の田んぼの風景。その向こうに、香川らしい小さな山が見えます。スマートフォンの小さな画面で見ると文字が読めなかったり、ヘッダー画像としては大きすぎて、スマートフォンでページを切り替えたときにいちいち画面に大きく表示されるが邪魔になりそう、という問題がありました。

もっと小さい画像にしようと思って、一時使っていたのがこれ。


去年の夏の畑で育ったいろんなミニトマトが背景になっています。ところが、画像を小さくしたはずが、スマートフォンで見ると、画面いっぱいにトマトが表示されることがわかりました(!)。それで元に戻し、追い追い考えようと思っていたら、相方がつくり始めてくれた。

「どんな感じがいい?」と聞かれて、どんなのがいいのかぼくにはまったく具体的なイメージがなく、「謎な感じ」と答えた。

相方の構想は・・・

以前のヘッダー画像にも入れていたブログの説明「東京から香川へ移住し、もの書き、自然農、森づくり、古民家改装、翻訳などをして暮らす日々のあれこれ」をそのまま残し、こうした普段の暮らしでしていることを「珍妙雑記帖」という文字の中にイラストとして組み入れてくれました。

構想中・・・



たとえば、構想中のアイデア段階のスケッチでは、「珍」の字の中に、「もの書き」の鉛筆と、最近始めた間伐材のスプーンづくりのイラストとしてスプーンとノミが入っています。刃物をたくさん入れると「物騒」な感じがするので、最終的に「珍」の字には、スプーンと鉛筆が入ることになりました。


「記」のごんべんは、最初、古民家改修木工で使うノコギリで切られていたけれど、これもその後バージョンアップして漆喰塗りで使う鏝(こて)に変わりました。

そのほか、「妙」の字には田畑仕事で使う鎌と鍬(くわ)、「雑」には森づくりを表す木と、森を手入れして訪れるようになった鳥が描かれています。「帖」の文字に入っている地球は、翻訳や英語の仕事で国を越えて言葉をつないでいることを示しています。



タイトルが見やすくなり、しかもその中にブログの内容を表すイラストがほどよい加減で入っていて、とても気に入っています。「東京から香川へ・・・」の説明文も相方の文字で、可愛くなりすぎないように字体も工夫してくれたそうです(ちなみにぼくが書くと神経質な字になってしまうので、手製本の手書き文字なども相方に書いてもらっています)。

スマートフォンで見ても、画像があまり大きく表示されないので、巨大なトマト画像がぼーんと現れたときよりもだいぶ見やすくなったのではないかと思います。本文の横幅も狭めて文字を読みやすくしました。

ぼくはブログのデザインには無頓着なほうですが、ぴったりくるヘッダー画像になってみると、自分のブログを訪れたときの気分が違います。パソコンの画面で見る活字の中に手書き文字があるとなんだかほっとします。デザインの重要性を改めて感じました。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto