LUNAWORKSの「和暦日々是好日」という旧暦手帳を使い始めてから、日々がスムーズに流れるようになった(ちょっと大げさにいえば、生きるのがラクになった気がする)。
LUNAWORKS 和暦日々是好日 2017 旧暦手帳 B6 (カバーなし)
この手帳は、月間カレンダーが旧暦になっていたり、見開きの一週間の最初の曜日がページによって異なっていたり、旧暦メインの構成。新暦の1~12月や月~日曜日の枠組みで時を見渡しにくくなっていて、そこが気に入っている。
ぼくは曜日のあまり関係ない仕事をしていることもあり、この手帳でスケジュールを把握していると、曜日がよくわからなくなってきて、来週どの予定が何曜日に入っているか、ということすらわからないことが多い(「この人大丈夫だろうか?」と思われそうだけど・・・)。どうもそれがいいらしい。
月曜日から日曜日(人によっては日曜始まり?)の一週間の枠組みでスケジュールを考えていると、どうも頭の中が狭苦しくなってくる。「今週末は何があって、来週の月曜日は・・・」と頭の中で予定を何度も確認していると、なんだか忙しいような気になってくる。先々まで予定をしっかりと把握しておかないと落ち着かない人もいると思うけれど、ぼくは先の予定を考えていると頭の中でそれに追われて取り越し苦労をしてしまいやすい。
新暦の月間カレンダーで先々の予定を確認する場合、現在を起点として曜日に基づく相対的な距離で全体像を把握できるけれど、この手帳ではそういうことがしづらい。とりあえず、今日と明日の予定がわかっていればいいや、という感じになってくる。曜日で線引きされたカレンダーの上を月、火、水・・・と歩いていく感じではなく、「今日」という新しい日が毎朝訪れる感覚。
「時」をどう把握するか、ということは、毎日の気分や人生の捉え方にけっこう大きな影響を与えると思うが、この手帳を使うまで、そんなことを見直してみようとは特に考えもしなかった。「カレンダーの呪縛」というようなものがある程度存在するように思う。かといって、日付を完全に無視して暮らせば、他人と予定を合わせられないし、先々の予定を誰かと一緒に立てられないし、完全におかしな奴になって孤立しそうだけど、必要最低限、一般的なカレンダーを意識しつつ、自分の心と頭をもっと自由にする方法があるような気がする。
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by 硲 允(about me)
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