先日このブログでご紹介した、高松に新しくできた「本屋ルヌガンガ」という本屋さんでぼくらの手製本を置いていただけることになりました。
「今」「おはなし仙人」「庭の花」「好きなことを仕事にする ~珍妙見聞録第1巻」の4種類、今まで発売しているすべての本をお手に取ってご覧いただけます。
「今」は、東京で暮らしていた頃に書いたエッセイ集。あの頃は今よりだいぶ神経質だった・・・その分、きまじめに考えていたので、今自分で読んでも気が引き締まります。相方が書いてくれた挿絵が気に入っています。挿絵があるから成り立った本だとも言えます。
「おはなし仙人」は、これも東京にいた頃にできた本で、ぼくが夜な夜な一人でアホなことをしゃべりまくったり、即興でいろんな歌をうたいまくったのを相方が録画していて、それを基に相方が物語にしてくれました。ぼくはこの本の中ではしゃべりまくる「おはなし仙人」ということになっています。誰に聞かせるでも、読んでもらうでもなく好き放題にしゃべったり歌ったりしたものが本になるとは思いもしなかったので、何の遠慮もなく暴走しています。自分でも、何度読み返しても笑ってしまいますが、みんなどんな顔をして読んでくれているのだろう、というのが一番気になる一冊です。
「庭の花」は、モノや植物が主人公の物語(短編集)です。これは香川に移住した後、梅雨の時期に少しずつ書きました。実際のモノや植物は声に出してしゃべらないけれど、いろんなことを思っているはず。物語として書き始めると、身近なモノや植物が勝手にしゃべり出しました。モノや植物がしゃべらないからと言って、思ってもなさそうなことを勝手に書くわけにもいかないので、心の中でモノや植物と対話しながら書き進めました。
「好きなことを仕事にする ~珍妙見聞録第1巻」は、主に東京にいた頃に出会った方々にお話をうかがったインタビュー集です。「好きなこと」を仕事にするようになるまでの経緯や、仕事に対する想いなどが語られています。仕事や人生のヒントとなるような言葉に出会っていただけたらうれしいです。
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「本屋ルヌガンガ」に出張した本たちは、一冊ずつ透明のカバーをかけてもらい、大事に扱ってもらってうれしそうでした。楽しげな話し声が飛び交う店内で居心地よさそうにしています。
ぼくたちの本は、手製本と呼んでいる通り、一冊一冊、自宅で印刷し、一枚一枚紙を折り、表紙をつくり、草木染めの絹糸で綴じています。手づくりならではの温度感や手触りがいいですね、という感想をいただくことがあり、お近くの方はよろしければ手に取ってみていただけたらうれしいです。
※追記:2017年12月28日現在、ルヌガンガでのお取り扱いは終了しております。香川県では、善通寺市のフェアトレードショップ「zakkaカガラカン」で全種類、お手に取ってご覧いただけます。オンラインショップでもご購入いただけます。
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by 硲 允(about me)
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