高松の丸亀町商店街にある「丸まるマルシェ」で見つけた、「カリモリ」という瓜。愛知の伝統野菜、という文字に反応して迷わずカゴに入れた。
最近は、それぞれの地方で受け継がれてきた在来種や固定種の野菜を見掛けることが増えてきてうれしい。人工的な操作によって開発されたF1種は、大量生産・大量輸送には効率的なこともあるかもしれないけど、どっちが人間にとって自然な食べ物かというと、実験室や研究室ではなく、ゆっくりと時間をかけて畑の中で生まれた在来種や固定種の野菜に決まっている。
色も形も美しい。
かりもりは、明治時代から愛知県でつくられてきた野菜で、漬け物にして食べることが多いらしい。
「名古屋弁大辞典」によると、「かりもり」というのは「青瓜」の名古屋弁だとされている。青瓜といってもいろいろあるけれど、愛知では青瓜といえば「かりもり」なのだろう。
包丁で半分に切ると種が見事に詰まっていた。種をとっておいて、来年畑で育ててみるつもり。
4分の1の大きさに切って、「しゅわさかさん」でつくったぬか床に2日くらい漬けておいた。
2日も漬けておいたらだいぶ柔らかくなっているだろうと思ったが、予想以上に硬くカリッとした(「かりもり」というだけのことはある)。果肉が硬いので、長時間煮込んでも煮崩れしにくいらしい。クセのない味で、何にでも合いそう。
愛知県では、「あいちの伝統野菜」というのを県が選定する制度があるらしい。県内の伝統野菜を調査し、
- 今から50年前には栽培されていたもの
- 地名、人名がついているものなど愛知県に由来しているもの
- 今でも種や苗があるもの
- 種や生産物が手に入るもの
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by 硲 允(about me)
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