あせもに効いた対策5つ。今年の夏はラクだった


毎年、夏になるとあせもに悩まされる。

あせもというより、ちょっとしたアトピーなのかもしれない。子どもの頃から、汗をかくと肘が痒くなり、寝ている間に血が出るほどかきむしってしまうことがよくあった。

大学生の頃、ぼくの痛ましい肘を見たクラスメイトとお世話になっていた教授に、皮膚科に行くように勧められた。大学からローカル線で二駅ほど行ったところに評判の皮膚科があるという。

ひじのあせもは自分では大したことがないと思っていて、それまでは病院に行くという選択肢を思い浮かべたことすらなかったのに、そう言われてみると病院に行ったほうがいいような気がして、言われるがままに評判の皮膚科に行った。

ステロイド剤を処方され、ひじに塗るとあっという間にあせもがひき、その夏はクスリを一度塗っただけでもうあせもが出なくなった。

翌年も同じクスリを塗ったが、一回ではおさまらず、何度も塗ってあせもを抑え込んだ。その年だったか、さらに翌年だったが忘れたけれど、クスリがあまり効かなくなってきたので、その評判の皮膚科に相談しに行った。その皮膚科の院長は、患者の話を聞きながら、患者のほうを向かずに横向きでパソコンのキーを叩き続ける。

「年をとって免疫力が落ちてきたんでしょう」とのことだった。一、二年しか経っていないのに、おかしなことを言うもんだと思った。ぼくの話を聞き終える頃には、処方するクスリをパソコンで指示し終えているようで、極めて少ないロスタイムで次の患者を横向きの姿勢で迎えられる。

病院のステロイド剤を使うまでは、肘や膝の裏にしかあせもが出なかったけれど、クスリをやめてから、お腹や胸にまであせもが出るようになった。薬で無理矢理抑え込んでいた分が、肘や膝裏だけでは出口が足らず、新たな出口を開拓したのだろう。

末端の手足ではなく、体の中心に近い胸やお腹が痒いのはさらに辛い。クスリを使ったことを後悔した。1、2年はクスリのおかげでラクができたけれど、その分を上回るツケが後から回ってきた。

ステロイド剤に頼らず、体内に蓄積した毒素が出きるのを待つしかないと考えた。

それから3、4年。

去年は、真夏に暑い場所にいるとあせもがチクチクと痒くなってきて、あせもに苦しみ続ける夏だったけれど、今年はずいぶんラクになった。いろんなあせも対策を試みてきた成果かもしれない。複合的なものなので、どれがどれだけ効いたかはよくわからないが、同じような症状で悩んでいる方の参考になるかもしれないので、効いてそうな対策をご紹介したい。


○塩素を除去するシャワーヘッドを使う


「あせも」というくらいで汗をかくと悪化するので、汗をかいたらシャワーで流したいけれど、塩素で皮膚が刺激されてシャワー後に痒くなることがよくあった。

お世話になっている美容師の方から「アラミック」というシャワーヘッドを教えてもらい、使ってみたところ、水がやわらかくなって塩素臭さが消え、シャワー後に痒くなることが減った。


アラミック イオニックCシャワー ICS-24N

○「浄身粉」を食べる


はと麦は肌にいいとされていて、あせもの季節が近づくと、はと麦を粉末にした「浄身粉」を食べるようにしている。


浄身粉(有機はと麦使用)

スプーンでそのまま食べても美味しいのでいつもそうしているが、スープに入れたりしてもいいらしい。

食べ忘れていると痒くなってくることがあり、けっこう効いているのではないかと思う。


○「ガスール」で体を洗う


ぼくは皮膚が薄く、自然素材でできたシャンプーでも、毎日頭を洗っていると乾燥し過ぎるのか刺激が強いのか、皮膚が荒れて痒くなったことがあり、それ以来、皮膚にうるおいをもたらしながら洗うことのできる「ガスール」というモロッコの土で頭を洗っている。

もともと頭を洗う用で使っていたが、体を洗うのに使ってみると、汚れはしっかり落としつつ皮膚を乾燥させないので、とてもいいことがわかった。あせもで皮膚が敏感になっているときでも刺激せずに洗うことができて助かっている。



粉末のタイプもあるけれど、固形の方が使いやすくて気に入っている。


○香辛料やカフェインを控える


夏の暑いときに食べるカレーは美味しいけれど、ぼくの場合、辛いものを食べるとあせもが悪化するので控えている。

コーヒーも好きだけど、常飲するとあせもがひどくなるので、たまの楽しみにしている。


○動物性食品を控える


今年、あせもが急にラクになったのはこれも大きいかもしれない。去年までは家で魚や卵や牛乳を食べて(飲んで)いたが、今年は普段、家で動物性食品を全く食べなくなった。魚は好きだけど、食べると頭が痒くなることがあり、やめてみたところ、痒くなることがなくなり、植物性だけにすると内臓への負担も減って体が軽くなった。


以上。

毎年夏になると、暑いのはまだいいけど、痒いのは勘弁・・・と嘆いていたが、今年は夏の過ごしやすさがぜんぜん違った。アトピーなどで年中痒みと闘っている方たちは、本当に苦しいと思う(その分、精神的にずいぶん鍛えられているのではないかと想像する)。

クスリが効かなくなっただけで免疫力のせいにされたが、人間の免疫力はそうヤワではない。クスリに頼らず、出すべきものを出して、体が求めていないものを取り入れなければ、年齢に関わらず体は回復していく可能性を持っているはずだと思う。


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by 硲 允(about me)
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