裏紙と使い終えたカレンダーが可愛い和綴じノートに生まれ変わる。


台風の日の製本。もうすぐ高松の「本屋ルヌガンガ」で製本ワークショップを開催するので(定員になりました)、その練習を兼ねてノートをつくった。

ワークショップ当日は、ぼくらの手製本に使っているのと同じ「びわ湖の森の木になる紙」(びわこの森の間伐材を配合した用紙)を本文に使用するけれど、自分で使うには新しい紙はもったいないので裏紙でつくった。

どうせなら表紙にも再利用した素材を活用したいと思い、昨年使っていた和紙のカレンダー「北の模様帖 点と線模様研究所」の絵を使った。


新品の素材でも何冊かノートを作ったけれど、使うには気合が入り過ぎてまだ出番がない。普段のメモ帳やなんでも帖には、遠慮なく大きな字でどんどん書けるようなノートがいい。

A4の裏紙をクリップボードに数十枚挟んで持ち歩くことが多いけれど、ばらばらの用紙だと不便なこともある。

裏紙とリサイクルの表紙をざっと製本すると、立派なノートに仕上がった(左は相方作)。


見た目はかわいいけど、中身は裏紙なので、気軽に使えそう。

子どもの頃から、ノートは買うのが当然だと思っていたけれど、道具を揃えて作り方を覚えれば家でも作れる。表紙やページ数も自分の好きなようにできて、自分で作ったノートには特別な愛着が感じられる。書き始める前から既に自分の手に馴染んでいる。裏紙のノートだとスクラップ帖としても気軽に使えて、旅のお供にもよさそう。

製本の方法については、長野県美篶に工房をもつ手製本の会社「美篶堂」の本に教わった。


美篶堂とつくる はじめての手製本


いろんな種類の本のつくり方が紹介されていて、ぼくは省資源で合理的にしっかりと綴じられる和装本が気に入って、和綴じの本やノートばかり作っている。


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by 硲 允(about me)
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