最近、新しいスピーカー(FOSTEXのアクティブ・スピーカー PM0.3H)が届いて、今まで聴いていた音楽が違って聞こえるようになった。
相方と音楽活動を始め、そのうちCDをつくりたいのでちょっと勉強していると、音楽制作の際に音を確認するために普通、モニター用スピーカーというのを使うということがわかった。家電店などで販売されている一般的なスピーカーは、曲がかっこく聞こえるように、音をある程度加工して出力しているらしい。モニター用スピーカーは、そういう加工をせず、録音された音をなるべく忠実に再現する。野菜に火を通して特別な調味料をかけてかっこよく盛り付けるのが一般的なスピーカーだとすれば、野菜を生のまま味わうのがモニター用スピーカー。
ネットでいろいろ調べていると、FOSTEXのアクティブ・スピーカー(PM0.3H)はモニター用スピーカーである一方、音楽鑑賞用としても気に入って使っている方のコメントがいろいろ見つかった。近所の家電店や楽器屋で探してみたけれど見当たらず、音を実際に確認できなかったが、ネット上のコメントを見てこれは間違いなさそうだと思ったので、Amazonで購入した。
FOSTEX アクティブ・スピーカー PM0.3H(B)
スピーカーが届き、最初は聞きなれたCDをかけてみようと思い、スピッツの「醒めない」を再生してみた。期待通りの音質だった。ベースの音がよく聞こえる。パソコンのスピーカーや小さなイヤホンで聴くのとは、臨場感が違う。温度感、のようなものまで伝わってくる。低音がよく聞こえるが、不自然に強調されていない。声やそれぞれの楽器の音を別々に聞き取りやすい一方で、全体として聴くと一体化している。この品質で11,662円(2017/9/27現在)は安いと思った。
ちなみにこのスピーカーはハイレゾにも対応しているらしい。以前のバージョンはPM0.3で、ハイレゾ対応になって今年発売された新しいバージョンは0.3の後ろにHが付いている。
学生の頃に買ったONKYOのコンポが壊れてから、音楽はパソコンやiPodでたまに聴くくらいになっていたけれど、いい音で聴くと聴きたくなるものだと思った。「このスピーカーが来て、音楽ライフが変わるなぁ」と相方に話した。
昨夜、Tracy Chapmanのアルバム「New Beginning」をかけながら、スピーカーの真横で歯を磨いていた。「こんな太鼓の音だったんや」と何度も言った。それぞれの太鼓の音の個性がはっきりとし、立体的に聞こえる。お腹に響いてきて、「これは健康にもよさそうやなぁ」と、相方が嫌がるじじいキャラを登場させてしまった。
うちではモノに名前をよく付ける。FOSTEXなので「フォスちゃん」にしようかと思ったけれど、相方が「スピカ」という名前を思い付いた。そっちのほうが喜んでそうだったので「スピカ」にした。
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by 硲 允(about me)
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