9月の雨の日、一日に9羽、チョウの絵付けをした。
香川県綾川町の西分公民館で開催されている竹細工教室の課題。竹細工といっても、チョウに関してぼくがしたのは、触覚と足をつけたくらい。講師の篠原正夫先生(三木町の日本杉ほがらか会 代表)が予め用意してくれていました。参加者一人あたり10匹以上のチョウをつくり、参加者が合計20人くらいいるので、200匹以上のチョウを用意してくれたことになります(ぼくにはとても無理!)。
種類によって、チョウの大きさも形も違っています。
左は「アサギマダラ」といって、春から夏に本州の高原地帯で繁殖し、秋になると海を渡って吸収、沖縄、台湾などまで長距離移動するらしい。右は「スジグロカバマダラ」。見たことがないと思ったら、国内では宮古島以南の南西諸島にいることが多いらしい。
左は「キアゲハ」。幼虫はせり科の植物を食べるらしく、キアゲハの巨大なイモムシが畑の人参やフェンネルの葉っぱの上をよく歩いている。右は「オナガアゲハ」。
左は「オオムラサキ」。山梨県の北杜市オオムラサキセンターで見たことがある。右は「クロアゲハ」。
左は「コムラサキ」。グーグルの画像検索で「コムラサキ」と入れると、ラーメンの画像ばかり出てきて面白かった。「こむらさき」という熊本ラーメンのお店があるらしい。右は「ジャコウアゲハ」という毒をもつチョウ。毒を持つ、と言っても、刺しにきたりするわけではなく、幼虫のときに毒性のあるウマノスズクサ類を食べ、その後、一生体内に毒を蓄積しているので、ジャコウアゲハを食べた捕食者は中毒を起こすらしい。
今回、チョウの写真をインターネットで探して、プリントアウトしたものを見ながら絵付けした。途中で気が付いたけれど、標本や死んでしまっているチョウの写真を見ながら絵付けすると、絵にも生気がなくなった。模様を見ているつもりが、目は知らず知らずのうちにそのもの全体を感じ取っているらしい。
チョウばかり描いていると、他のものも描きたくなってきた。皿に出して残った絵具ももったいなかったので、手漉き紙の葉書に絵を描いた。
左の絵の題名は「田植えの頃」。まだ田植えをする前の、水を引き始めた頃の田んぼのイメージ。
たまに絵をかくと、脳の普段使っていない部分が動き出す感じがする。毎日ひとつ書こうかなぁと思ったけれど、これ以上日課を増やすとアップアップになりそうなのでやめておいた。
【関連記事】
竹のカマキリとチョウに絵付け。竹細工教室に通い始めました。
by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto)