食の楽しみ。酒、肉、魚、砂糖が無くても大丈夫


「酒も飲まん、肉も魚も食べない、砂糖も食べないって、何して楽しむって感じやろなぁ?」電車で移動中、相方がぼくにそう言った。

お肉は相方が先に食べなくなり、ぼくもお肉を減らしているとそのうち好きではなくなり、食べないほうが体調がいいので最近は家では全く食べなくなった。

去年くらいから、魚や卵、牛乳など、動物由来のものを家では食べなくなった。

一時は、毎晩少しだけ日本酒やワインを飲むのが楽しみだったが、夜にお酒を飲むと、生産活動をしていなくてもそれだけで満足感が味わえてしまうのが危険だと思ったのと、夕食後の仕事に差し支えるのが嫌でやめた。お酒を習慣にしていると、夕方頃からお酒が楽しみになり、中毒のようになってしまうが(量は少しだけど)、やめたら飲まなくても平気でお酒のことを思い出すことすらほとんどなくなり、出費も減った。自然な酵母を使った無濾過の純米酒など、店で美味しそうなお酒を見かけると飲みたくなることがあるけれど、一度飲むとお酒の習慣が復活しそうなのでなるべくお酒コーナーに近づかないことにしている。

砂糖は、食べると歯茎が腫れてくるので避けている。特に白砂糖は、食べると体内のカルシウムが奪われるらしく、イライラしやすくなり、顔が青白くなる。

世間で普通、楽しみとされるものを食べなくなり、外食で困るようになってしまったけれど、食の楽しみが減ったわけではない。

電車に揺られながら、相方は続けた。「(ぼくは)ハーブティで楽しめるもんなぁ。紅茶飲んでも軽くトリップしてるし。昨日はカボチャで興奮してたしなぁ」。

普段、カフェインを控えていると、紅茶のカフェインでもテンションが上がってくる。

畑で時間をかけてよくやく育ったカボチャをレンコンと一緒に煮た。


味が詰まっていて、カボチャ本来の持ち味を最大限に発揮している感じだった。

お肉を食べないと言うと、「こんなに旨いものを食べないとはどういうこっちゃ?」と不思議がられることが多いけれど、人それぞれ、自分が望むものを食べればいい。ぼくも10年くらい前にはお肉ばかり食べていた。会社に出勤していた頃の昼食といえば、コンビニの焼き肉弁当か焼き肉屋の焼き肉定食か、お金がないときは100円ハンバーガー。そんな食生活を続けているうちに、胃腸がおかしくなった。胃がいつも痛くて内視鏡の検査までしたけれど原因がわからなかった。玄米菜食の食生活を始めてから、少しずつ胃の痛みが消えていって身体が軽くなった。お肉をたくさん食べていても健康な人もいると思うけれど、何ごともほどほどが肝心だろう。健康についての理論はさまざまあるけれど、知識に頼らなくても、偏った食生活をしていると、自分の身体が教えてくれる。

最近はおやつや食後にナッツを食べるのが楽しみになっている。身体が求めているのか、単にクセになっているのか、食べ過ぎて、「何ごともほどほどにしておかないと」と相方によくつっこまれる。


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by 硲 允(about me)
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