ハッピーヒル(陸稲)が実る。「まだまだと こうべ垂らさぬ 稲穂かな」


田んぼの稲がだいぶ成長してきました。


台風でちょっと倒れかかっていましたが、自力で起き上がりました。


自然農の世界でパイオニア的存在である福岡正信氏が生み出した「ハッピーヒル」という品種。「種蒔く旅人」さんから分けていただき、自家採種を続けて今年で4年目です。

最初の年に畦塗りが間に合わず、田んぼに水を引かずに育てたところ、元気に育ち、以来、毎年陸稲(おかぼ)として育てています。

成長がゆっくりで、花を咲かせている期間が近所の稲と比べてずいぶん長い。ようやく穂をつけた後も、なかなか垂れてきません。「実るほど こうべを垂れる 稲穂かな」という俳句がありますが、「まだまだ~」という感じで、自分の限界までどっしりと実らせようとしているように見えます。


最初の年は、収穫期までずっと「こうべを垂れない」穂が多く、近所の農家さんがその姿を見て、「何十年お米づくりやってきたけど、こんな稲を見たのは初めてや!」とびっくりされていました。「稗とか粟みたいやないか! お前、どっかでおかしな・・・」と、びっくりするどころか、おかしな米をどこかから持ち込んだのではないかと怪しまれている感じでしたが・・・。

今年はきれいにこうべを垂れ、背丈が高いけど株も太く、力強い姿を見せてくれています。


和歌山や東京では身近であまり見ることのなかった彼岸花。香川に移住し、初めてお米づくりをした年、秋に田畑の畦のあちこちで咲いた彼岸花を見て、その鮮やかな赤と独特の姿に心を打たれました。田畑の周りに植えられているのは、球根に毒があり、ネズミやモグラ除けになるからだそうです。白い彼岸花も香川に来て初めて見ました。


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by 硲 允(about me)
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