森で植菌した育てたシイタケを塩漬けに。


森の恵み。森林活動を一緒に行なっている仲間が、自宅で育てているシイタケが生えてきたのを見て、森で植菌したシイタケも出ているかもしれないと見に行き、採ってきてくれたのをいただいた。

こんなに笠が大きく開いたシイタケはお店では見かけないけれど、目を離したすきにシイタケは一気に大きくなる。写真には写っていないけれど、こどもの顔くらいの大きさのシイタケもあった。幼稚園に出向いて「森と木の話」と「ヒノッキン(ひのきの木琴)の演奏」をしに行ったとき、こどもたちに見せると「きのこ!」という声があったけれど、やはりシイタケには見えなかったようだ。


笠の開いた大きなシイタケは、ずいぶん食べごたえがある。すぐには食べ切れないので、相方がネットで調べてくれて、塩漬けにして保存する方法を見つけた。


刻んで、お湯でさっと茹でる。


水を切り、シイタケの重さの約20%の塩を混ぜる。味見してみると、このまま食べるにはしょっぱすぎた・・・。


瓶に入れて完成。常温で保存できるのがうれしい。


早速パスタに入れてみた。山からやってきたばかりのシイタケの新鮮な風味がした。勢いあまって全部塩漬けにしてしまったけれど、採れたてのシイタケを焼きシイタケにするのも美味しい。

シイタケのゆで汁を捨てるのはもったいないので、 スープに使う予定。

香川に移住するまで、身近にシイタケを育てている人はおらず、「榾木(ほだぎ)」という言葉も香川で初めて聞いた。「榾木」というのは、キノコを栽培するときに種菌を植え付ける原木のこと。キノコの種類によって、適した木が異なり、このシイタケは森の手入れで伐採したクヌギの木にみんなで植菌した。

最初は井桁に組み、日陰で適度に湿気がある場所に置いておき、しばらくしてから、一列に立て掛けるような形に並べ直す。森のイノシシはシイタケを食べないが、 サルがシイタケをむしって遊ぶという話を聞いたことがある(ネットで調べてみると、根元だけ食べて捨てているという話も)。このシイタケが育った森でサルが出るという話を聞いたことがなく、それよりもヒトの方を心配したいたけれど、無事だった。

買ったシイタケも美味しいけれど、自分たちで植菌したシイタケを味わうのはまた違った喜びがある。


【関連記事】
まんのう公園で森のイベント。焼き芋に、なめこに - 珍妙雑記帖


by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto