土に埋めると分解される「竹の歯ブラシ」を購入。化学物質過敏症の方に人気らしい

竹の歯ブラシ(FINE eco41)

最近買った、「FINE eco41 竹の歯ブラシ」。

どこが「竹」なのかというと、柄の部分が、生分解性樹脂と竹の繊維でできている。使い古したあと、土に埋めておくと二酸化炭素と水に分解されるらしい。

プレマ株式会社の「びんちょうたんコム」というネットストアから届けてもらった。商品説明のところに、化学物質過敏症の方がこの歯ブラシに助けられている話が書かれていて、化学物質過敏症の大変さを改めて知らされた・・。

化学物質過敏症の方は、一般的な歯ブラシを口に入れると吐き気がして、息を止めて歯を磨くような大変さを強いられているらしい。紹介されていたお便りでは、市販の歯ブラシを2カ月近く戸外に出してから使用する、と書かれていた。

現代社会では、あらゆるところで化学物質が使用されている。「びんちょうたんコム」によると、歯ブラシのほか、以下のようなもので症状が出るらしい。
■発症者の90%以上に症状が出るもの
・家庭用殺虫、殺菌、防虫剤類
■発症者の80%以上に症状が出るもの
・香水などの化粧関連用品類、衣料用洗剤類、防臭、消臭、芳香剤類、タバコの煙、シャンプーなどボディーケア用品類
・灯油などの燃料類
・ペンなど筆記用具類、印刷物類
自宅で使わないようにしていても、外出先で、他人の香水やシャンプーなどから漂う化学物質に苦しめられることも多いだろうと思う。ペンや印刷物にも反応するとなると、職場でも逃げ場がない…。ぼくは砂糖過敏症(?)だが、それとは比べものにならないほど、日常生活での不便や悩みが多いだろうと想像した。

化学物質過敏症でない人も、明らかな反応が出ないだけで、日々、化学物質を体内に取り入れ、その影響を受けて暮らしている。その影響は、わからないことも多い。いつ過敏症が発症するとも限らない。なるべくなら、化学物質は避けるに越したことはないと思う。


「竹の歯ブラシ」は、化学物質過敏症の反応が出にくいらしく、いったん製造中止になったが(予想より早く生分解が始まり、長期保存が難しかったらしい)、お店やユーザーから復活させてほしいとの要望があり、研究を重ねてパワーアップして復活したらしい。

生分解性の歯ブラシなので、未使用の状態でも、時間が経つとヘッドが割れてきたりするらしく、使用期限が書かれている(製造から2年)。


使用期限が書かれた歯ブラシは初めて見た。


ブラシの部分は、天然毛(豚)と飽和ポリエステルの2種類ある。化学物質過敏症の方は当然、天然毛を選ぶはず。ぼくはもしあるなら植物からできたブラシを選びたいが、迷った結果、天然毛を選んだ。

これまで、ポリエステルの極細のやわらかいブラシを使っていたので、天然毛はかたく感じたが、歯茎へのダメージはあまりなさそう。天然毛は歯のエナメル質を削ることなく、毛の方が減っていくとのこと。ぼくも化学物質に過敏な方で、化学臭がしないのはうれしい。

一つリクエストするなら、商品の包装にプラスチックが使われていて、これも土に還る素材に切り替えてもらえたらさらに気持ちよく使えそう。


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by 硲 允(about me)
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