蔵書の整理で身も心もすっきり。暮らしと人生の生産性を高めるために

4年前に東京から香川に引っ越し、来てすぐの頃は何かと慌ただしかったので、ひとまず荷物を押入につっこんでそのままになっていたので、段ボール箱を開いてモノを整理した。

昔から本が好きで、関心や仕事のテーマが変わるごとに定期的に整理して古本屋に買い取ってもらっているが、それでもずいぶんな量が残っていた。

「そのうち読むかも」と思って長年捨てられずにいた本も、今回は思い切って売ってしまうと、空間も気持ちもすっきりした。前から気になっていた、高松の「YOMS」という古本屋さんに気に入ってもらえそうな本を買い取り依頼し、残りはブックオフの宅配買い取りにお願いした(ブックオフは、段ボールに詰めて、ネットで申し込めば、指定した日に宅配業者の方が引き取りに来てくれる)。

気のせいかもしれないけれど、ブックオフは店頭よりも宅配の方が高く買い取ってくれるような気がする(店頭で買い取ってもらったのはずいぶん前のことだけど・・・)。英語の参考書類は、数百円で買い取ってもらえた本が多かった。

本を一気に整理してみてわかったのは、読まずに売ってしまう本が結構あるということ・・・。買うときにはその本に興味があって、その場の勢いで買ってしまうのだけど、読む暇がなくて時間が過ぎ去っていくうちに、自分の興味が変わったり、その本の情報が必要なくなったり、同じテーマでも他にもっと読みたい本が見つかったり、ということがよくある。読まずに家にたまっている本があるときは、次々に新しい本を買わず、気になる本のタイトルをメモする程度にし、読みたい気持ちと時間の余裕が整ってすぐにでも読み始めるタイミングが来たときに買うべきだと学んだ。


家の中のあちこちに分散して本を置いていたが、大きな本棚を設置し、分野ごとで整理し、未読の本をまとめて並べてみると、買ったまま読めずにいる本の一覧が一目でわかるようになり、それ以来、本屋に行っても、新しい本をそこに追加する気がしなくなった。

大きな本棚に本を並べ、普段過ごす部屋で背表紙の文字がずらっと見えると圧迫感があるかもしれないと思っていたが、設置してみると、意外とそうでもなかった。厳選した本だけを並べることで、自分がこれからしたいことやしようと思っていることがはっきりし、頭の中も整理された感じがした。

ぼくは昔から本を読んでばかりで「インプット過多」になりがちだったけれど、最近はアウトプットとのバランスに気をつけるようになり、本の読み方も変わってきた。気になる本を闇雲に読むのではなく、自分が何かを生み出していくために必要な情報をまず見定め、それに応じて本を選び、得た情報をどうやってアウトプットに活かしていくかをちょっと考えるだけで、無駄な読書が減り、暮らしや人生の生産性も高まってくるように思う。

本が身のまわりにごちゃごちゃ散らかっていると、頭の中もごちゃごちゃしてくる。まずは整理整頓、片づけから・・・。定期的に身のまわりの物理的な情報を整理すると、身も心もすっきりする。


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by 硲 允(about me)
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