三宅商店から届けてもらった、祝島(山口県)のひじき。祝島のひじきを初めて食べたとき、それまで食べてきたひじきとの違いに大袈裟ではなくびっくりした。ひじきの本当の美味しさを初めて教えてくれたのが、祝島のひじき。
つくられ方も、一般的なひじきとは異なるようだ。祝島の海で育ったひじきを若芽のとき(1~3月)に摘み取り、鉄の大釜でじっくり炊きあげ、天日干しして仕上げているとのこと。味が濃くて、自然な甘みや旨味がある。
一度炊いてあるので、火を通さずに食べるときは、しばらく水に浸けて戻すだけで簡単に食べられる。
さっと水で戻して、なますに入れても美味しい。
玉ねぎとジャガイモのオープンオムレツ(?)の上に乗せたり。スープや味噌汁にそのまま入れても美味しい。
祝島のひじきのことを初めて知ったのは、鎌仲ひとみ監督の映画を観たときだったと思う。
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祝島のある山口県上関町では、上関原発を建設しようという計画があり、祝島では島民による反対運動が行われてきた。ひじきやびわ茶などの特産品は、「原発の金に頼らない町づくり」や島おこしへの取り組みの一環としてつくられてきたらしい。
祝島のひじきには、そういう想いやエネルギーがこもっている感じがする。このひじきを食べる度に、自然を守り、人々の健康や安全な暮らしを守るために闘ってこられた人たちの姿が浮かんでくる。
「原発に反対する上関町民の会」が、上関原発の新規立地計画の中止を求める署名を集めていて、さっき署名した。署名はウェブ上(Change.org)でも可能。
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by 硲 允(about me)
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