日課(習慣)の力を、風邪でダウンして思い知る。


人によって、自分で決めた日課がいろいろあるものだけど、ぼくの場合は、ブログ、ヨガ(ストレッチ)、筋トレ、ギターの練習、それに最近はそろばんが加わった。

先日、風邪で1週間くらいダウンして、日課(習慣)の効果を改めて感じた。

風邪から回復し、再びできるようになったのは順に、ブログ、ヨガ、ギター、そろばん、筋トレ。ブログは1週間くらいブランクが空いてもブログ脳(?)の衰えは感じず、むしろ、しばらくアウトプットしていなかったので書きたい気持ちが増してきていた。

ギターは指の力が弱っていて、リズムもうまくいかず、やぱり毎日の練習が大事だと思った。小さい頃(幼稚園~小学校)にピアノを習っていたが、ピアノも練習を数日休むと、指が思うように動かなくなる。本格的に練習している人は、練習を休むと腕が衰えるから学校の修学旅行にも行かなかった、という話を聞いたことがある。それくらい、楽器の演奏には毎日の練習の習慣が大事になる。

そろばんは、1週間くらい休んでも大丈夫だろうと思っていたが、久しぶりに再会すると、指が思うように動かず、1週間のブランクの重さを思い知らされた。そろばんは頭を使うが、指先も使う。どの玉をどう弾くかは身体が覚えていて、毎日のように弾いていると、必要な玉だけに指が当たってミスなく玉を動かせるようになってくるが、久々に扱うと、ミスが増え、ゆっくりとしか動かせなくなっていた。ほとんど考えなくても自然と指が動くようになっていたような計算でも、「あれ?」となって慎重に考えないと間違えそうになることもあった。そろばんは始めてからまだ2ヶ月も経たないので、忘れてしまうのも早いらしい。

何かを日課(習慣)にして続けていても、上達するためには、ある程度の負荷をかける必要がある。一時、毎日のようにギターを弾いていたが、カラオケ感覚で弾き語りを楽しむだけで負荷をかけた練習をしていなかったので、一向に上手くならなかった(何年も気ままにギターを弾いてきたが、ちゃんと練習しないと思うように弾けるようにならないことに気づき、最近はレッスンに通い、気合いを入れて練習するようになった)。ヨガにしても、最初の頃は、目に見えて身体が柔らかくなるが、一定のところまで行くと、同じようなやり方を続けているだけでは、それ以上の変化があまり感じられなくなる。身体も脳も、ある程度の負荷をかけて、ようやく現状を維持でき、何もしなければ衰えていくのだろう。昔、ある方から、こんなたとえを聞いたことがある。人間の能力というのは、下りのエスカレーターを逆方向(上向き)に上っていくのとよく似ていて、歩かずにじっとしていれば下がっていく(衰えていく)一方で、ゆっくり歩けば現状維持、がんばってスピードを上げて歩けばようやく上って(上達して)いける、と。そういうものだろうと思う。子どもの頃は、周りのいろんなことに興味があり、いろんなことを吸収し、学習するが、年をとり、何を見ても当たり前のようになって興味がわかず、新しい知識を吸収することもなく、過去の話ばかりしていては、すぐにボケてしまう。ぼくも一時はボケ老人のようになってきてしまっていたが、これではマズいと思い、ちょっと立て直してきた。

衰えず、自分を鍛え続けるには、適度に負荷をかけた毎日の日課(習慣)が大事だろう。時間は有限。毎日の日課(習慣)に何を選ぶかが、その人の変化や成長を大きく左右するものだと思う。


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by 硲 允(about me)
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