ギターの弦をリサイクルしたい。アメリカではD'Addario(ダダリオ)が実施


ギターの弦は、しばらく使っていると、錆びてきたり摩耗してきたりして、音の艶が失われていく。交換頻度は人にもよるけれど、ぼくはだいたい数か月で交換する。

使い終えた弦を埋め立てゴミにしてしまうのは心苦しいので、リサイクルしてくれるところはないだろうかと調べてみた。

7年前のニュースによると、三重県四日市市にあるコスモ楽器さんの呼びかけにより、三重県楽器小売商組合の加盟楽器店で使用済みのギターやベース、大正琴の弦の回収を行っていたそうだけど、電話で問い合わせてみたところ、もうその取り組みは終了されたとのこと。

当初、リサイクルで得た資金で福祉施設に楽器を贈ることなどを検討されていたそうだけど、弦をリサイクルしてある程度の資金を得るには何十トンも集める必要があり、手間賃のほうがかかり、難しいとのこと。

他にもネットで検索してみたけれど、日本でギターの弦を回収してリサイクルしてくれるところは見つからなかった。

最近、D'Addario(ダダリオ)の弦がお気に入りで、アメリカではこのメーカーが、2016年から弦のリサイクルプログラムを実施している。弦をリサイクルするとポイントがもらえて、ポイントをためると商品と交換してもらえるらしい(もしくは、ダダリオ基金への寄付も選べる)。

アメリカでは、毎年150万ポンド(約680トン)もの弦が埋め立てられているとみられている(自由の女神2.5体分の重量に相当)。ダダリオでは、2018年に250万本の弦のリサイクルを目標としていて、ウェブサイトによると既に170万本をリサイクルしているとのこと。

決まった場所で回収を行っているほか、あちこちの楽器店などで弦のリサイクルプログラムに関連したイベントを開催していて、その際にも回収を受け付けているようだ。

日本でも弦の大規模なリサイクルプログラムが始まるといいなぁ。そのときまで、ひとまず弦を捨てずにためておこうと思う。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto