プリンタが故障して。

プリンタが故障した。印刷すると文字の大半がかすれるようになり、何度クリーニングしても直らない。

数千円で買ったEPSONのプリンタだが、メーカーに修理をお願いするとなると、数万円かかりそうで、資源が大事だと思ってはいても、修理を依頼する気にはなれない。本体の値段がもっと高くてもいいから、壊れにくくて、壊れたらそれなりの値段で修理してくれて長く使えるような仕組みにしてくれたらうれしいのだが、それだと儲けになりにくいのか…。

最近のプリンタは、染料インクのものが多いようだ(黒だけ顔料インク、という機種も多い)。写真印刷の色の鮮やかさでは染料インクのほうが適しているという話だけど、大事な書類が水でにじむのは避けたいので、顔料インクのほうが好みで、全部顔料インクのものを探すと、選択肢が狭まってくる。比較的高価なプリンタも、ユーザーレビューを見ているとすぐに壊れてしまったという話もあり、修理して長く使うことを前提としてつくられていない結局は消耗品だろうし、写真をきれいに印刷したいときは印刷屋さんに頼んでいるので、家庭用プリンタは基本的な機能だけついて、壊れにくそうなものがいいのだけど、どれが壊れにくいか、という情報を集めるのは難しく、いろんな機種のレビューをあちこちのサイトで見ていると、迷宮入りする。

CANONのプリンタは、用紙が挟まっただけで簡単に故障してしまったことがあり、それ以来、EPSONのプリンタばかり買っている。壊れたプリンタ用のインクをたくさん買い込んであったので、同じインクを使える機種を調べ、目星をつけていたのだけど、県内どこの家電屋に問い合わせても品切れで、お店に届くまで1~2ヶ月くらいかかりそうだった。どうしようかと困った…。

古いもの屋さんにあるかも、という相方の提案で、ハードオフで探してみたら、壊れたのと同じ機種(PX-045A)が3,000いくらで売られているのを発見! 「ジャンク」と書かれているが、動作は確認してくれていて、テスト印刷した用紙まで付けてくれている(ちゃんと印刷できていた)。店員さんに聞くと、「ジャンク」扱いなので、使ってみて故障していても何も対応してくれないとのことだけど、いちかばちか購入。

家でさっそく印刷してみると、用紙がガガガ…と内部に挟まって焦り、もう一度試したら再び用紙がぐちゃぐちゃになり、用紙を引っ張り出そうと手を入れたら、動いてきたインクタンクが手にぶつかって大騒ぎ。よく見ると、インクを吸収するスポンジが外れていて、そこに用紙が引っかかっていたらしい。故障したほうのプリンタを確認して、同じようにスポンジを設置し直したら、無事に印刷ができてほっとひと安心。

結局、新しいプリンタを買って新たに未来のゴミをつくるよりも、ゴミになりかけていたプリンタを活用できることになり、金銭的コストも安く抑えられたしめでたし、めでたし。それにしても、プリンタ選びは大変だ…。値段が高くても、丈夫で修理しながら長く使えて、品質や機能にも満足できるものがあればそういうものを選びたいが、ぐっとくるものが見当たらない。情報収集しながら、これといったものに出会うまでは、古いもの屋さんに売られたプリンタで刷りつないでいくのもありか…。


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by 硲 允(about me)