他国では禁止になっているような危険なものが未だに身の回りで使われている、ということはよくあることで、それを知っているか知らないかが、自分や縁のある人たちの今後の健康や安全を左右し得る。
日本では普通に販売されている「ラッソー乳剤」という農薬、イネ科の雑草を枯らしたりするのに使われるそうで、稲作でも使われるらしい。
ところがこの農薬は、発がん性などの疑いがあるため、カナダ(1985年~)、ベルギー(1992~)、イギリス(1992~)、EU(2007~)では使用が禁止されているらしい。
フランスでは最近(2020年10月21日)、フランス国内の農家さんがこの農薬によって被害を受けたとして、メーカーのモンサント社(現・独バイエル)に賠償を命じる判決を出したという。
フランス最高裁、モンサントの農薬被害の賠償命じる(オルタナ)
被害を受けたのは、仏南西部の穀物農家、ポール・フランソワ氏さん。「ラッソー」を散布した後、空容器の蓋を開けたところ、残っていた農薬が日光で温まり蒸気になって立ちのぼって意識を失い、何度も治療を受けたが、会話障害や激しい頭痛などの後遺症が残り、今も神経系の後遺症に悩まされているという。この農薬が使用されている限り、こういう事件はいつどこで再び起きてもおかしくない。このような農薬を使用して栽培した作物が安全とも思えない。
日本でも早いところ使用禁止にすべきだと思う。
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