「マイナンバーカード」に小中学校の成績をひも付ける計画があると知って驚いた。
文科省は、教育データの利活用を進めており、児童・生徒の個人の学習意欲の変化や理解度をデータとして記録することで、1人ひとりに合った効果的な学びを実現可能になる
としているそうだが、学校の成績をマイナンバーカードに記録したところで、実質的にほとんど何も変わらないだろうと思う。カードに個人情報を一元化するのは情報漏えいのリスクがあるし、そもそも、マイナンバーカードはもともと「社会保障」「税」「災害対策」の3分野に限って活用するものとしてつくられているらしいのに、なぜ学校の成績…!?
ぼくは個人的には学校の成績なんてどうでもいいと思っているが、学校の成績で評価され続けてきた学生たちは、それによって自分自身をある程度評価してしまうのが当然で、それがカードにまで記録されてあとあとまで残る、というのは忌々しいシステムだと感じる。
批判の声もあがっているようだが、批判の声が少なければ、こんなとぼけたシステムも実現してしまうおそれがある。おかしなことにはみんなでおかしいと言えば、おかしなことの実現が多少は食い止められるだろう。
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by 硲 允(about me)