月に数回、森の活動の仲間たちと幼稚園や保育園など(最近はどこも「こども園」になりつつある)に出かけて、ヒノキの間伐材でできた楽器のお話と演奏をしている。
毎回、同じような話をし、同じような演奏をしているわけだけど、園によって子どもたちの様子がいろいろで、反応もいろいろで面白い。
ある日、全部終わってお別れの挨拶をしたあと、一人の男の子が真面目な顔をして近づいてきて、じっとこっちを見ている。「どうしたん?」と聞くと、「めっちゃ面白かった!」という。そして、飛び上がるように片手を上にあげて、「宇宙以上!!」と言う。相変わらず真面目な表情で、大げさにお世辞を言っているわけではなく、本当に面白かったようで、そんなに面白がってくれたとは、こちらが不思議に思うくらいだったけれど、来た甲斐があったなぁと思い、とてもうれしかった。
大人は常に子どもに何かを教える立場にあると信じている大人は多いが、大人が子どもから学べること・学ぶべきことは山のようにある。子どもたちの目は大人たちよりも真実を見ているようで、子どもたちを前にすると、身の引き締まる思いがする。
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by 硲 允(about me)