まんのう町のさぬき「こだわり市」で玄米10キロを買って琴平まで歩き、疲れたので「へんこつ屋(へんこつ茶屋)」でひと休みすることにした。
ここには以前、仕事の出張でたまたま香川にやって来た友人と一緒に行ったことがあった。外から見ると中で飲食できるかどうかわからないので、休日でカフェが混んでいるときの穴場かもしれない。
「奥の部屋いいですか?」と言って、廊下を歩いて行く。
その先には、こんな部屋がある。
中央には大木をくりぬいた火鉢。壁と天井は、文字やイラストがかかれた半紙で覆われている。謎の空間。
店内のメニューは、「お抹茶(菓子付き)」と「栗ぜんざい」のみ(両方とも650円)。
お抹茶には、羊羹と饅頭がついてくる。
ぼくは砂糖がダメなので相方に食べてもらった。
栗ぜんざいは、ガムシロップのような甘さらしい。あまりの甘さに相方が顔面蒼白になってしまった(白砂糖をたくさん食べるとそうなる)。
文字に囲まれた不思議な空間。願いごとを書いたり、旅の途中を報告したり、謎のイラストがあったり。
天上の日焼けした半紙には1988年と書かれているものもあった。もともとは、創業者が、ここを訪れた旅人が喜んでくれるように、また、旅から帰っても思い出してくれるように、との想いで、夢に見たアイデアを現実化したらしい。
せっかくなので、ぼくも書いてみた。
甘いお菓子を見ていると、ガユーナ・セアロさんのこの言葉を思い出した。「世間は甘いよ」。
自分の言葉も書こうと、もう一枚。
たまには筆と墨で字を書くのも楽しい。
ちなみに、1階にはらくがきなしの部屋がもう一つあり、2階にも6畳と8畳の和室があるらしい。
●お店の情報
へんこつ屋(へんこつ茶屋)
営業時間: 9:00~18:00
定休日: 年中無休
電話番号: 0877-75-2343
住所: 香川県琴平町新町240