スピッツのライブ「醒めない」@松山へ。Loppiでチケットを取る


ぼくは小・中学生の頃からスピッツを聴いている。特に高校生の頃は毎日のように聴いていたので、自分の人格や感性の形成に少なからぬ影響を受けたと思う。毎日聴いていたのがスピッツでよかったと思うことがある。

ライブはもう何年も前に、2回、行ったことがあるが、最近の曲を生で聴きたいと思い、今住んでいる香川での公演のチケットの発売日に朝から相方と一緒に自転車でローソンへ向かった。

スピッツのライブは人気で、そう簡単にチケットが取れない。ファンクラブに入っていても(昔は入っていたが、今は入っていない)なかなか取れないくらいなので、一般販売で手には入る可能性はかなり低い。相方にも協力してもらい、発売時間前に、道路を挟んだ別々のローソンのLoppiの前で待機していた。

公演番号を入力すると、「まだ発売時間前です」といったようなメッセージがでた。発売時間直前になったら、その画面を連打すればいいだろうと思った。発売時間までは、まだ15分くらいあった。何もせずにLoppiの前に立ち尽くしているのも人目が気になるので、Loppiのマガジンをパラパラめくってみたりした。

発売時間まであと1分。ボタンを連打。発売時間をもう過ぎたのに、なぜかさっきまでと同じメッセージがでる。

きっと前の画面に戻って入力し直す必要があるんだと気づいたときには、もう発売開始時間から1、2分過ぎていた。公演番号を入力すると、席は全部売り切れていた。

がっかりしてぼんやりしながら店の外に出ると、相方から電話がかかってきた。「愛媛の立ち見席だったらまだ残ってるみたいやで」。急に頭がはっきりした。香川以外のチケットを探してみるという発想はぼくにはなかった。愛媛の立ち見席を取ってくれるように相方にお願いした。

自転車にまたがり、大通りの信号が変わるを待ち、道路をわたって相方のいる2軒目のローソンに入った。相方はうれしそうな顔をしていた。

二人でレジに向かい、Loppiから出てきた紙を男の店員さんにわたした。店員さんは、顔がほころびそうになるのを我慢しているように見えた。相方がさっきぼくに店内から電話した話がおそらく聞こえていたのだろう。その表情を見て一層うれしくなった。


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