「今日は何して遊ぶん?」
ある朝、相方にそう聞かれた。
「今日は、翻訳と、ブログと、棚づくりの続きと・・・」
そういえば、最近は毎日楽しいことばかりで、気が進まずに渋々しなければいけないようなことはほとんどなく、毎日遊んでいるような暮らしになってきた。
「遊ぶ」というと、ちょっと不真面目な感じがして、いわゆる「仕事」を「遊び」のカテゴリーに入れると不謹慎(?)に思われることもあるかもしれないが、仕事だって楽しめれば遊びになる。
英語で「遊び」というと、すぐに思い浮かぶ単語は「play」。playは子どもの「遊び」というニュアンスが強いと、どこかで習った覚えがある。そのあたりは日本語の「遊び」と近い使われ方なのだろう。仕事も趣味も何もかも含めたような「遊び」を言い表そうと思ったときに英語で思い当たる単語は「enjoy」。やっぱり楽しければ何だって遊びになる。
「楽しむ」というのは、簡単なようでなかなか難しかったりもする。
何事も、最初は楽しくても、もっと上手くやろうとしたり効率よくやろうとしたりしてムキになると楽しめなくなってくることがある。誰かと競争なんてしはじめるとなおさら楽しくなくなる。まだできていないことを早くできるようになりたいと焦ったり、実現したいことがなかなか実現しなくて不安になったりしても、楽しさは遠のいていく。
楽しむにはコツが要る。目の前のことに集中すること。今できることを精一杯すること。とりあえず今の自分に満足すること。誰かと自分を比べないこと。ちょっとした進歩を喜ぶこと。何でもなさそうなことの中に楽しみを探すこと。小さな楽しみをじっくり味わうこと。楽しみを誰かと分かち合うこと・・・。
余裕がなくなってくると、「楽しむ」ことをついつい忘れがちだけど、同じことをするにしても、ちょっとした心がけの違いや工夫によって、楽しみが増すことがある。調子がわるいときこそ、どうにかしてちょっとでも楽しみを増やし、何かをするときになるべく楽しむことを心がけたい。
「今日は何をして遊ぼう?」
朝目が覚めたら、まず自分にそう問いかけてみるのはどうだろう? 疲れているときや、その日、気の進まない予定だらけの日はそんな気になれないかもしれない。そんなときは、その日にできそうな楽しいことを一つだけでも探してみるのもいいかも。
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by 硲 允(about me)
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