とくしま上板熱中小学校の「ストローベイルハウス建築ワークショップ」に参加しました。藁のブロックで壁がつくれる!


(一社)ジャパンブルー上板の主催で「とくしま上板熱中小学校」の一環として徳島県板野郡上板町で開催された「ストローベイルハウス建築ワークショップ」に参加してきました。

ストローベイルハウスとは、藁をブロックにして積み重ねた壁でできた家のことで、藁の表面には土や漆喰を塗って仕上げます。完成したストローベイルハウスの中に入ったことはありませんが、環境負荷の少ない素材でつくることができ、断熱性が高いのが特徴です。

ストローベイルハウスのことは前から気になっていて、今回、初めて体験することができました。


これが藁(麦わら)のブロック。ベーラー(Baler)という梱包圧縮機械で固めるそうです(手でやるのは大変とのこと!)。稲や葦の藁も使えますが、青い干草はぬれると微生物の働きで発火しやすくNGだそうです。


藁なので持ち運びも軽くて楽々。こんなふうに積み上げていきます。


柱などがあるところは、藁を電動トリマーで切り取りました。ぴったりとはまると気持ちいいです。


みんなで作業するとあっという間に進みます!


このあと、外から土壁を塗り、漆喰で仕上げる予定です。


ストローベイルのモニュメント壁もつくり始めました。ブロックの土台にベイルを重ねて土や漆喰を塗ります。土は形を自由に成形しやすく、波々の形に仕上がる予定です。

藁で壁をつくれば、建物の寿命がきたときの解体も簡単で、埋め立てゴミが出ず、再利用したり土に還したりすることができます。材料をつくる際に必要なエネルギーも少なく、ストローベイルは炭素貯蔵比率も高く、環境負荷がかなり少ない手法のようです。とにかく、つくっていて気持ちよく、完成後のハウス内の居心地も体験してみたいです。

ストローベイルハウスづくりワークショップの日程は以下。


  • 第 1期 2019年2月4日(月)~11日(月)9:00~16:00 
  • 第2期 2019年2月26日(火)~3月3日(日)9:00~16:00 


第一期でストローベイルの積み上げと荒壁付け作業まで終え、荒壁が乾いた後、第2期で漆喰塗りをするそうです。ワークショップの詳細はこちら

今回、このような機会を与えてくれたジャパンブルー上板の「とくしま上板熱中小学校」というのは、一般的な小学校のことではなく、大人の学び場です。
各業界の最先端で活躍する方々を教諭に招き、最先端のビジネスに関する知識やノウハウを学ぶことができるだけではなく、想いのある個人同士がつながり、一緒にアクションを起こす仲間作りができる場を提供します。
とのことで、ストローベイルハウスづくりの他に、藍づくり、藍染め、古民家再生、ITの勉強、ハイキングなどもされているそうです。


拠点は、徳島県板野郡上板町にある「技の館」。ストローベイルハウスのこの建物の東側に建設中で、今後、さらにストローベイルハウスが増えていく予定だそうで、楽しみです。

今回、ストローベイルハウスづくりを教えてくれたのは、日本ストローベイルハウス協会 会長のカイル・ホルツヒューターさん。カイルさんは岡山県久米郡久米南町でパーマカルチャーセンター上籾を主催し、こちらでも興味深いイベントやワークショップをいろいろと開催されています(パーマカルチャーセンター上籾のfacebookページはこちら)。


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