ギターによる関節炎(左手の指)を予防するには?効果のあった治し方も


ギターの練習による関節炎(腱鞘炎?)に1年以上悩まされてきました。発症したのは、冬の寒い時期にウォーミングアップ無しにいきなりハードな運指練習をしたとき。一度痛めてしまうと、なかなか治らず、だいぶよくなったと思って油断してまた同じ場所を痛めてしまうのを繰り返してきました。

悪化しているときは、日常生活にも支障をきたすほどで、ギターはもうやめておいたほうがいいのではないかと思うこともありましたが、諦めなくてよかった、最近は回復の希望が見えてきました。

とにかく、力を抜く

まず、一番大事なのは、ギターを引くときになるべく脱力する、力まない、ということだと気づきました。フレットを押さえる指に力を入れすぎると、指に継続して負担がかかり、関節や筋を痛める原因になってしまいます。苦手なコードや簡単に弾けないフレーズを弾くときは、必要以上に力んでしまいがちですが、難しい押さえ方をするときこそ、意識して力を抜くことが肝心なようです。

その力加減を見極めるために、弦に左手の指でただ触れるところから、少しずつ力を加えていってフレットを押さえ、どのくらいの力を入れれば音がなるのかを試していきました。すると、こんなに弱い力で押さえられるんだ!と驚き、今まで自分が必要以上に力んで押弦していたことを思い知らされました。これくらいの力で押さえられるなら日常生活でかかる指への負担とそう変わらず、関節炎になりそうにもないと思いました。関節炎や腱鞘炎に一度も悩まされたことのない方は、最初から力の抜き具合を心得ていることが多いのではないかと思います。


力まないためのトレーニング

もう何年もかけて左手の指を必要以上に力ませるクセがついている場合、意識して力を抜くトレーニングが必要なようです。ギターの練習を始める最初に、単音の単純な運指練習をゆっくりと力を抜いて行い、その感覚を指に覚えさせてから他の練習に移っていくとよさそうです。難しいものを練習する際は、スピードを落として、なるべく脱力して弾く練習をし、少しずつスピードを上げていくと力み防止になりそうです。

簡単なコードで伴奏を弾くときも、歌いながら弾くと知らず知らずのうちに力んでしまっていることがあります。身体のあちこちはつながっていて連動しているので、歌が力むと指も力んでしまうようなので要注意です。そういうときは、歌だけ、ギターだけでそれぞれ練習してから弾き語りの練習に入るのがよさそうです。


指の力を抜けば運指がスムーズになる

左手の指の力をなるべく抜くようにすると、関節炎や腱鞘炎の予防になるだけでなく、ギターの上達にもつながることに気づきました。必要以上に力んでいると、指の柔軟さが失われてしまいますが、指の力を抜くことで、運指がしやすくなるのを実感しています。上手な人がギターを弾くのを見ていると、左手の指をラクラク押さえているように見え、あれは長年の訓練で指の力を相当鍛えているからラクラク押さえられるんだと思っていましたが、指を鍛えているのと同時に、必要最小限の力で押さえることを心得ているからなのだと気づきました。

右手の柔軟さが高まる効果も

左手の指の力を抜くようにすると、ストロークやアルペジオを弾く右手の柔軟さも高まるのを感じ、体はつながってるんだ、というのを実感させられました。右手もなるべく脱力したほうがいいプレーができるはずだし、左手の脱力を意識することで、右手の関節炎や腱鞘炎の予防にもなりそうです。


関節炎(腱鞘炎)になってしまったときの手当

関節炎(腱鞘炎)になってしまった場合、練習を控えめにして(重症の場合はしばらく休んで)安静にしておく必要があると思いますが、その際、回復を早めるのに「里芋パスター(里芋湿布)」が効きました

里芋と小麦粉と生姜を水で練り、布に包んで患部に当てておくだけです。詳しくは下の記事に書いています。

里芋パスター(里芋湿布)の効果は絶大!関節痛と咳は実証済み

ぼくの場合、寝る前に里芋パスターを痛めた指に貼っておくと、翌日には痛みがひき、1週間ほど毎晩行っていると、ギターを弾くときに痛みが全く気にならないくらいまでよくなりました(1年以上、それくらいまで回復することがなかったので、びっくりするほどの即効性です!)。里芋にこんな力があるとは、実際にやってみるまでは半信半疑でしが、今はその効果を確信しています。関節炎や腱鞘炎に悩まされている方は、一度試してみてはいかがでしょうか。里芋に足を向けて寝られなくなるくらい、里芋がありがたい存在になるかもしれません…。


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