アコギの弦をエクストラライトに張り替え。道具を身体に合わせる

和歌山の那智勝浦出身のギタリスト、濱口祐自さんが、細い弦を選び、弦高も低くし、その他にも自分好みで弾きやすくギターを改造されているというような話をされているのを何かの動画で拝見した。ジャズギタリストのウェス・モンゴメリも、ずいぶん弦高を低くしていたらしい。

そんな話を聞いて、何かひらめいた。楽器に自分を合わせるのではなく、もっと大胆に楽器を自分に合わせていいのだと思った。

普段、アコースティックギターを弾いていて、左手の人差し指が痛くなることがよくある。去年の冬に準備運動なしにいきなりハードな練習をして指を痛めて以来、常に用心を必要としている。

今すぐにギターを改造する技術はないので、ひとまず、細い弦に替えてみることにした。ギターの弦は、基本的に、太いものから順に、ハードゲージ、ミディアムゲージ、ライトゲージ、エクストラライトゲージの4種類がある。ぼくは最近はずっとライトゲージを使っていたが、エクストラライトに張り替えてみた。


D'Addario(ダダリオ) アコースティックギター弦 フォスファーブロンズ Extra Light EJ15-3D

その結果、指の痛みが出にくくなった。弦が細い分、押さえやすいのもいい。

最初、指を使ったアルペジオ(1本や数本の弦をつま弾く奏法)はきれいな音が出たが、ストローク(ピックでジャカジャカ弾く奏法)は音が軽すぎるのと弦高が低めなので強く弾くとフィンガーボード(板)に弦が触れてビリビリとした余計な音が出てしまっていたが、だんだん慣れてきて違和感なく弾けるようになった。

指を痛めた頃に、どうしてエクストラライトの弦を試してみようと思わなかったのだろう。ちょっとした発想の転換で、ものごとが順調に行くかどうかはずいぶん違ってくる。ギターに限らず、そういうことが他にもまだいろいろあるのだろうと思った。


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by 硲 允(about me)
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