病気との付き合いと、西洋医学と自然療法と。

昔はよく病気をしていた。と言っても小さな病気なので、病院に行けばすぐどうにかなった。病気になっても、小さな病気なら病院に行けばどうにかなるだろうと思っていた。

昔は食べものや身の回りのものが健康に与える影響をほとんど考えず、何でも食べ、何でも使っていたが、世の中には健康に有害なものがあふれていることを知り、食べものを変え、暮らしで使うものを変えてからは、ほとんど病気をしなくなった。

昔はよく風邪で寝込んでいたが、近年は年に1回風邪をひくかひかないか、というくらいに減った。風邪をひいてもクスリを飲まず、病院にも行かず、家で寝ていればすぐに治るようになった。去年は珍しくインフルエンザにかかったようだったが(病院で調べていないがそんな症状だった)、家で寝て治した(ずいぶん苦しんだが・・)。

昔は病気になっても、その原因をよく考えようとしなかった。人間は時々病気になるのが当たり前だというように思っていた。

ところが、食事や身の回りのもの、心持ちなどに気をつけていると、人間はそう簡単に病気にはならないのだと知った。身体と心の調子がいいときは、「病気になる気がしない」と感じることがある。健康維持を心がけるようになってから、身体の小さな異変に気付くようにもなった。風邪のひきはじめのような症状が出たときは、風邪によさそうな食べ物や飲み物を摂取して、無理をせずによく寝れば治って、本格的に風邪をひかずに済んだ、ということが時々ある。

薬草や手当てなどの自然療法で何とかなる不調もあれば、急性の症状や、自然療法では不安な症状の場合、西洋医学に頼ることもある。その際も、インターネットや本を活用して自分でなるべく知識を得るように心がけている。医者は当然、全知全能ではなく、万能の療法は存在しないだろう。自分でも調べてみて、自分の健康にできるかぎり自分で責任をもつようにしなければ、後々、後悔することになりかねない。10年くらい前までは、インターネットで今ほど簡単に医療に関する詳しい情報を得られなかったが、今では医者による発信や、医学論文、メディアの記事など、さまざまな情報があふれていて助かることが多い。病院を選ぶ際も、ネットの情報は比較検討に役立つ。クスリにしても、昔は何の疑いもなく出されたクスリを飲んでいたが、最近は飲む前にそのクスリについてネットで調べるようにしている(調べた結果、飲むのをやめておいた、ということもある)。

「自然派」の人たちは西洋医学を嫌い、西洋医学に頼っている人たちは自然療法や民間療法を効果の少ない療法や胡散臭いものと見なす傾向があるが、自分の健康に何が役立つかは場合によりけりだと思う。

子どもの頃から甘いものを食べまくってきたのが災いして、ここ数年、歯や歯茎の不調の悩まされてきたが、この春から腕のいい歯医者さんのお世話になって、どんどん調子がよくなり、西洋医学の威力を実感した。日常の食事から砂糖を絶ち、ナスの黒焼きやハコベ塩などを試してきたが、一端蝕まれた歯の機能を回復するのは自然療法や民間療法では限界を感じた。

西洋医学の力を借りたくなることもあるが、対処に急を要さなさそうな場合、まずは自然療法や民間療法を試してみることにしている。

その際、「家庭でできる自然療法」(東城百合子 著)という本が頼りになる。


症状や病気別に検索でき、具体的な療法(食事や手当てなど)が書かれている。自然食品店などで見かけることがあるが、一般的な本屋では取り扱いしていない。こんな方法でよくなるんだろうか・・と思うこともあるが、時に、自然療法は驚くほどの効果を発揮することもある。


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by 硲 允(about me)
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