蟠桃(ばんとう)と出会う。孫悟空も食べた不老不死の桃!?


先日、「さぬき こだわり市」(香川県まんのう町)で、こんな桃があるのを初めて教わった。

上からの写真だとわかりにくいけれど、一般的な桃よりも上が凹んだ形になっていて、柿っぽくもある(お店の方は「饅頭」と表現されていた)。

名前は、「蟠桃(ばんとう)」というらしい。「蟠」は中国語で、「曲がる」「わだかまる」「とぐろを巻く」といった意味のようだ。

中国原産の品種で、「西遊記」でも不老不死の桃として描かれ、孫悟空が食べたらしい。

手に持った感じ、ずっしりとして中身が充実した重みがあった。食べてみると、驚くほど甘いが、人工的な嫌な甘みではなく野趣を感じた。酸味もほどよく味が濃い!

形のわかりやすい写真を撮り損ねたので、ネットで検索していると、香川の別のよく行くお店「ちろりん村」でも販売されていることを知った。


蟠桃(ばんとう)が日本に入ってきたのは、明治の頃らしい。一概に「蟠桃」といっても、「千年蟠桃」「大紅(だいこう)蟠桃」などいろんな品種があるようだ。ぼくの生まれた和歌山県も主産地らしいけれど、見たことがなかった。大きな店やスーパーなどではあまり出回ることがないのだろう。通販サイトで検索してみると、贈答用として販売されることが多いようで、結構な値段がする。

そのうち自分でも育ててみたいなぁと思った。苗も販売されている。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto