公立小中校の給食のお米をすべて有機米にした千葉県いすみ市の取り組み

コープ自然派から野菜と一緒に届いた「オリーブセンターニュース」(8月2週 号)の記事(「わたしたちの地域創生 ー 千葉県いすみ市の取り組み 全国初! 学校給食のお米を全量有機米に」)を読み、それはいいなぁと思った。子どもの頃に毎日何を食べるかは本当に重要だと思う。

このプロジェクトは、いすみ市と地元のJA、環境NGO、商工会などが共同で「自然と共生する里づくり協議会」を2012年に立ち上げてスタートしたらしい。

いすみ市は有機農業が盛んな地域ではなく、最初は、本格的に有機米を育てる農家がおらず、地元の農家さんたちの反応も芳しくなかったとのこと。中には有機米プロジェクトに手を挙げる農家さんもいらっしゃり、最初は技術的に苦労されたようだけど、そのうちプロジェクトに参加する農家さんが増え、2017年には市内の公立小中校で使うお米のすべてを賄う量(50トン)を確保することができたらしい。

慣行農法に比べて有機米を育てるのはコストアップしたけれど、給食費を値上げしないために、市の補助金を使ったとのこと。その際のもっていき方に、なるほどー、と思わされた。有機米の安全性を前面に打ち出すと、慣行米のリスクが論点にあがり、慣行農法を行う多くの農家の方たちとの対立が生まれる可能性が高いので、「地元の産業振興の一環であること」を強調されたとのこと。いろんな考えや利害関係をもった人たちがいる中で大きく物事を動かそうとすれば、こういう工夫は必要だろうなぁと思った。

給食のお米を有機米に変えてから、子どもたちの食べ残しが減ったという(給食の総量に対する食べ残しの量の割合<残食率>が平均20%強から16%程度に)。

子どもの舌は敏感で正直なのだろう。ぼくは小学校の頃、給食だったが、お米が不味すぎて苦い思い出になっている。ご飯に合うおかずがなく、ご飯だけ残ってしまったときは最悪で、胸がムカムカするほど不味いので、稲穂が揺れる田んぼのイメージを想像して自分の味覚をごまかしながら何とか完食した。量が多すぎたわけではなく、美味しいお米だったら喜んで全部食べただろう。

いすみ市では、小学校5年生を対象に、有機米の生産体験も行っているらしく、こういう体験もいいなぁと思う。

ぼくの小学校の頃、登下校する道沿いに田んぼが何枚かあったが、ほとんど興味がなく、どうやって育てられているかということを考えたこともなかった。見るだけでなく、自分の体を使って作業すると、そこから学ぶことは多い。

いすみ市は今後、お米だけでなく有機野菜の提供も視野に入れているとのこと。

毎日食べる給食が変われば、子どもたちの健康にも変化が現れるのではないかと思う。

これから全国でそんな学校が増えていったらいいなぁと思う。


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by 硲 允(about me)
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