「藍ランドうだつ」と「うだつの町並み」へ。「うだつがあがらない」の意味と語源は?

「うだつの町並み」という看板が気になり、徳島県美馬市脇町の道の駅「藍ランドうだつ」へ向かった。

道の駅にカフェやお土産屋、和傘・藍染体験工房などがあり、その付近が「うだつの町並み」になっている。


「藍蔵」は1階がお土産屋、2階が喫茶(カフェ)になっていて、コーヒーは有機栽培豆と書かれていた。



道の駅の裏の「船着場公園」。暑すぎて急いで通過…。

歩きながら、頭の中で「うだつがあがらない」と何度も唱えていた。自分では使わない言葉だけど、「さえない」という感じの意味だったかなぁ、と思いながら。

相方に、「暑すぎてうだつがあがらんわー」と言ってみる。使い方それでいいん?とつっこまれたので、「うだつ、あがりっぱなしやよ!」と再チャレンジ。


いきなりタイムスリップしたように現れた「うだつの町並み」。


巨大松ぼっくりが販売されていた。


戸の隙間からお金を入れると、中の瓶に入る仕組みになっていた。


こちらは「国見家」で、この通りで一番古く1707年に建てられたらしい。


「うだつ」の意味は、看板にちゃんと書いてくれていた。

うだつ「卯建」は、二階の壁面から突き出した漆喰塗りの袖癖で、火よけ壁とも呼ばれ防火の役目をしていました。
江戸時代、裕福な商家はこの「うだつ」をあげた立派な家を競って造りました。
ことわざ辞典にいつまでもぐずぐずして一向に出世できないことを「うだつがあがらぬ」と記しており、この語源になったのではないかと思われます。
ということらしい。語源はあくまでも説で、いただいてきたパンフレットによると、もうひとつの説は、うだつは二階の大屋根にいつも頭を押さえつけられているところから「うだつが上がらない」という言葉ができたというものらしい。


これが「うだつ」。たしかに、これだけ厚ければ防火に役立ちそう。


お店の張り紙。

暑すぎてゆっくりは見て廻れず、カフェに避難。


ネットで下調べしたところ「くるわっか」という名前だったが、行ってみるとお店のどこにも店名が書かれていなくて不思議に思ったが、同じお店のはず。


こじんまりとした空間で、落ち着く。


みかんジュースが濃厚で美味しかった。


相方が頼んだ「抹茶のケーキセット」。丁寧につくられていて、量もたっぷりだった。ドリンクは阿波番茶。

その後、ここを出て、別の道の駅に入るとき、反対車線からこっちに来る対向車が通り過ぎるのを待っていた。けっこう距離があったので入れそうでもあったが、念のため待っていたら、その車は近くまで来くると急に速度を落とし、曲がると同時くらいにウインカーを出して道の駅に入っていった。もう少し早めにウインカーを出してくれたらよかったのに、と相方が言い、ぼくは「うだつがあがらんタイプやわー!」と、早速覚えたての言葉を使ってみた。


by 硲 允(about me)
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