東京で暮らしていた頃に買った、ROKX(ロックス)のクライミングパンツ。
クライミングはしないけれど、脚が開きやすくヨガ(そんなに大して開かないけど)や畑仕事をするときに窮屈でなくて気に入っていた。
最初はもっと濃い色だったが、畑仕事の毎日で着用していると、デスクワーク中心の頃とは比べ物にならないほどの勢いで退色してきた。そして、穴もあけて、相方にあて布をしてもらった。
あて布は、最初は膝の部分だけで、それがなかなかいい感じで、人と会うときにはいていくと、「かっこいいなぁ」と言ってくれる方もいた。別の方にも着目され、その方も自分の「あて布」をアピールされた。
ところが、さらに穴をあけて、あて布がどんどん増えていくと、誰にもコメントされなくなった。
「ズボン買うお金無いんかなぁ・・?」と思われ、言及するのをためらわれるようになってきたのかもしれない。
そういうわけではないのだけど、これだけあて布が増えてくると、あて布を縫うのにもだいぶ労力がかかっているので、捨ててしまうのももったいなくなってくる。
ズボン全体があて布で覆われたらかっこいいのではないかと思い、それを目指していたときもあるが、これだけはき続けると、全体的に生地がすり減って薄くなり、畑仕事に行く度に新たに穴があくようになり、繕いが大変すぎるので、残念だけどサヨナラすることにした。ものを捨てるときは、「ありがとうございました」と唱えるように心がけているが、このときは特に気持ちがこもった。
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by 硲 允(about me)
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