食を変えて、弱った身体が元気になった話。何を変えたのかというと?



今では「原始の味」と人から言われるような食事をしていますが、特に大学生の頃は、今思うとむちゃくちゃな食生活をしていました。

学生寮に住んでいて、食堂で出してくれる料理は朝からフライとか油ものが多く、野菜はどこに行ったらこんな美味しくないのが売ってるんだろうという感じで、寮以外で外食するときも、牛丼屋か中華屋が多く、野菜はちょっとでお肉メイン。授業の疲れから回復するために、大学の帰りにはチョコ菓子と果物ジュースと栄養ドリンクを買い、夜にもまた友だちとおやつを買いに行き、夜な夜なチョコ菓子を食べる。

当時は、常に疲れ気味で、朝目覚めがわるく、ちょっと忙しかったりストレスがかかると扁桃腺を腫らし、いろんな病気にかかっていました。今考えると、体調を崩して当然、と思える食生活ですが、当時は、こういう食事が当たり前で、それを見直そうとは思いもしませんでした。

今だと、1日でもこういう食生活をすると、体が重くなったり不調が出て、まともに動けなくなりそうです。

その後、有機栽培や自然栽培の野菜を販売している「ナチュラル・ハーモニー」という店に通い始め、食品添加物や農薬などを避けるようになり、本を読んだり、相方の話を聞いたりして、食のことが少しずつわかってきました。

相方はお肉を食べなくなり、ぼくだけ食べるために家でお肉料理をつくる気になれず、最初の頃はお肉もどきの「大豆ミート」でごまかしていたのですが、だんだん、本物のお肉より大豆ミートのほうが美味しく感じるようになり、そのうちお肉を食べなくても平気になりました。今は、ときどきラーメンに入った鶏肉を食べるくらいで、家ではお肉料理を食べません。お肉を食べなくなると胃腸が軽くなり、お肉がいかに内蔵に負担をかけていたかがわかりました。遺伝子組み替え飼料や抗生物質などの危険性もあります。

(大豆ミート、例えばこんなのがあります。これはひき肉をイメージした商品)


アリサン ジャックの豆ミート 150g



ぼくはもともと甘いものが大好きだったのですが、チョコ菓子の食べ過ぎで歯茎がわるくなってきたので、砂糖を控えるようになりました。甘いものが欲しいときは、果物を食べたり、果物ジュースを飲んだり、砂糖以外の天然の甘味(ハチミツやアガペシロップ、メイプルシロップなど)を使ったおやつを食べます。時々、白砂糖を食べると、歯茎が腫れたり。顔が白くなったり、怒りっぽくなったり、胃腸の調子がわるくなったりすることがあります。それを毎日、山のように食べていたわけなので、日常的に体調が優れなかったのも当然に思えます。

普段、食品添加物や化学調味料を避けているので、外食でときどきそういうのがたくさん入っている料理を食べると、舌や口の中がビリビリ痺れたようになることがあります。前は、そういうものを食べてもどうもなかったのに。すぐに反応するからといって、体が弱くなったわけではなく、体が正常な感覚を取り戻して、異物に敏感に反応し、排出しようとしているようです。食品添加物や科学調味料を口にすると、すぐに顔にできものが現れたり、胃腸の動きに変化が見られたり、排出作用が活発になります。

むちゃくちゃな食生活をしていた頃は、年とともに身体がどんどん衰えていっている感じで、このままだと老人になったころにはどうなってしまうんだろうという感じでしたが、食べものを変えてからは、年々元気になっています。病気もしなくなり、風邪もほとんどひかなくなりました。食べものは身体にダイレクトな影響を与えるのに、よくあんなに食事を疎かにしていたものだと、今となっては思います。

昔は、ちょっと買い物に出かけただけでフラフラで、休日に電車で旅行に行くと、宿に着いた頃には疲れてベッドで倒れ込んでしまうくらいに身体が弱っていましたが、今では毎日のように畑仕事をして動き回れるくらいに身体が回復し、人間の本来の生命力を取り戻す力というのはすごいものです。それを引き出すには、まともな食事をするのが大事だと思います。

体調に不満がある方は、少しずつ食事を変えてみると、思わぬ変化が訪れるかもしれません。

どういう食事をすればいいかは、諸説ありますが、ぼくが実践してきたことを簡単にまとめると・・・


  • 腹八分を心がける
  • 白砂糖を避け、甘みが欲しいときは、黒砂糖、メープルシロップ、ハチミツ、アガペシロップなどを少しだけいただく
  • 動物性の食品を控え、菜食中心とする
  • 有機栽培(できれば自然栽培)の野菜をいただく
  • 白米より玄米、小麦より全粉粉というように、なるべく精製していない「全体食」をいただく
  • 遺伝子組み替えの心配のない食品をいただく
  • 食品添加物や化学調味料を使わず、自然の調味料や素材の味を生かした料理をいただく
  • 放射能汚染された可能性の低い食品を選ぶ


ぼくは例えばこういう本を参考にしてきました。



これを食べれば医者はいらない(若杉友子)



野菜の裏側 ―本当に安全でおいしい野菜の選び方(河名 秀郎)



医者いらずの食 (内海 聡)



【関連記事】
by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto