ブログ記事を半年で600本書いて思うこと

ブログを昨年11月半ばからほぼ毎日更新し始め、半年で約600本の記事を書きました。

3ヶ月経ったときにも感想を書きました(「ブログを3か月で270本更新すると、こんな変化がありました。」)が、半年続けてみて、感じたことを書いてみたいと思います。


  • 1日に5本書くのはそれほど難しいことではない
    最初の頃、がんばってネタを探すこともありましたが、だんだん慣れてくると、ネタに困ることはなくなってきました。暮らしで経験したことを記事にする回路のようなものができてきて、書きたい題材は毎日生まれてきます。思いついた題材を忘れてしまわないように、小さなノートを持ち歩いてすぐにメモするようにしています。書くときは、それをパラパラをめくりながら、そのときの気分で選びます。

  • アウトプット(発信)が足らないと、気持ちわるくなるように翻訳の仕事などが立て込んでいるときは、ブログを書く時間があまり取れないことがありますが、自分の言葉で自由に発信する量が少なくなると、意欲や積極性が失われてくるように感じます。アウトプットよりもインプットのほうがラクで、ブログを毎日書き始める前はインプット過多で、それに慣れてしまっていましたが、ようやくバランスが取れてきたように思います。

  • アウトプットを前提にしてインプットするようになった
    上と関連しますが、日常的にアウトプットする場を設けておくことで、日頃、本を読んだりネットで情報を仕入れたりするときに、そこからどうアウトプットにつなげていくか、という意識が働くようになってきました。

     結局のところ、知識を蓄えても、それを自分のアウトプットで生かしていけなければ意味がありません。仕入れた情報が後々に役立つということもありますが、どうせならすぐにアウトプットにつなげていきたいので、本を読んだら読みっぱなしにするのではなく、それについて何か思うことや考えたことをすぐに発信するように心掛けています。

  • アウトプットすることで情報が整理され、知識が深まる
    ぼくはいろんなところからチラシやパンフレットをもらってきて、カバンの中や部屋のあちこちにため込む習性がありますが、結局、活用しないまま、後になってまとめて捨てててしまうことになりがちでした。ところが、ブログを書き始めてからは、広めたいと思った情報は旬がすぎないうちに発信するようにしているので、チラシ類が無意味にたまりにくく、記事にするときに内容をよく見て、自分の思ったことも付け加えるので、その過程で頭の中で情報が整理されていきます。

     また、記事にするとなると、手元にあるものだけでは情報が不足していることがあり、ネットで調べものをするので、知識が深まっていきます。

  • 文章を書くスピードが速くなった
    毎日のようにブログを書いていると、文章を書くスピードが速くなってきました。ブログというのは、誰に見せるでもないノートに文章と書くのとは違い、自分が書きたいことを書きつつ、読んでくれる人のことも考えるので、ノートに書くよりもメールを打つのに似ているところがあり、メールを書くのも速くなりました。思いがけないことに、翻訳のスピードも上がり、頭の中の概念を日本語に置き換えるスピード自体が上がってきたように感じています。

  • 「話す」と「書く」の中間の文体を覚えた前まで、ブログを「だ・である」調で書いていたのですが、途中から「です・ます」調で書くようになりました。慣れない「です・ます」調は、最初の頃、妙にかしこまった気分になったのですが、だんだん慣れてきて、自由に書けるようになってきました。「です・ます」調で書くと、「話す」口調に近づいてきます。ブログというのは、本のように精読するのではなく、気になる記事だけを流し読みするように気軽に気ままに読む人が多いと思うので、そういう場合、ちょっとくだけた口調の方が読みやすいのではないかと思い、「書く」と「話す」の中間くらいの感じで、あえてちょっとくずして書いています。

  • 効率よく書くためのスタイルが身に付いてきた
    ブログをだらだらと書いていると、あっという間に時間が過ぎて、他のことが進まなくなってしまうので、ある程度、効率も気にしています。時間制限を設けて書く日もあります。何本もまとめて書くと疲れてくるので、1日に5本書く日は、例えば、朝のうちの3本、夜に2本と、分けたほうが書きやすいことがわかりました(人によるので、いろいろ実験してみるのが大事だと思います)。

     時間を計りながら書いてみると、調べものにずいぶん時間がかかることも見えてきました。その記事でどういうアウトプットを生みたいのか、という目的をはっきりさせてから調べものをしないと、際限なく調べものが続き、でも結局、記事にはあまり生かされない、という失敗に陥ってしまうことがあるので気をつけています。

  • 反応をもらえることが増えてきた
    「ブログ、読んでます」とか、「ブログ、面白いね」などと言ってもらえることがでてきて、そういうのはうれしいです。読んでくれる方がいてこそのブログなので、好意的な反応をいただけると、がんばって書き続けようという意欲が生まれてきます。

  • SEO対策にも慣れてきた
    ブログは、誰でも読めるネット空間に置いておくことで、見ず知らずの人にも読んでもらえるという面白さがあります。ほとんど知られていないこのブログを発見してもらうには、工夫が要ります。SEOとは、Social Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、要するに、ネット検索でひっかかりやすくするための工夫のことです。そのためには、グーグル検索結果に表示される32文字以内のタイトルに検索されやすいキーワードを入れたり、本文にもキーワードを入れ、適切な長さでわかりやすく書いたり、いろんな方策があります。ぼくは最低限のことしかしていませんが、それをするかしないかが、大きな違いになるのを実感しています。最初の頃は、記事のタイトルで検索してもグーグルの検索結果に出てきませんが、最近は、いろんなキーワードで訪問してもらえるようになってきました。

     前まで、そんなことを考えながら文章を書くのは「邪道」だと思っていましたが、ウェブでいろんな人に読んでもらおうと思ったら、そういう工夫がある程度必要になってきますし、自分に違和感のない範囲で実行することも可能です。たとえば、タイトルを魅力的にすれば、本文を読んでもらえる可能性が高まるかもしれませんが、ぼくはタイトルを見たときの期待感と本文の実体をなるべく一致させたいと思っていて、本文が凡庸な内容だと思ったら、タイトルも凡庸なものにしています。

  • わずかながら収益が得られるようになってきた
    このブログには、「グーグル・アドセンス(AdSense)」という広告(記事の内容に合わせた広告が自動的に表示され、クリックされるとサイト運営者に報酬が与えられます)や、amazonや楽天のアフィリエイト(商品ページへのリンク。リンクが貼られたサイトからアクセスして商品を購入すると、サイト運営者に商品購入額の数パーセントが支払われます)をつけていて、そこからの収入が、合わせて月に千数百円得られるようになってきました。

     「これだけ記事を書いてそんなにちょっと!?」と思われるかもしれませんが、書きたいことを好きなように書いて、ちょっとでも収入になるのはうれしいことです。
    プロブロガーのイケダハヤトさんが、ブログで月に2〜3万円くらい稼ぐのはそう難しくない、と書かれていますが、たしかに、書き続けていればそれくらいは稼げるようになりそうです。

    ブログのアクセスアップや収益化については、下の本である程度勉強したのが役立っています。


    “プロ・ブロガー本”合本「必ず結果が出るブログ運営テクニック100」+「必ず結果が出るアクセスアップテクニック100」



    世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生(染谷 昌利、イケダハヤト)


  • 自分の変化を加速していける
    毎日のようにブログを更新するには、同じようなことばかり書いているわかにもいかないので、何か新しいことを書こうとして、頭を働かせます。発信しないでいると、同じことをぐるぐると考えて前に進めなくなりがちですが、日常的にアウトプットしていると、頭の新陳代謝がよくなるような気がします。呼吸と一緒で、情報も、吐き出すことで入ってきやすくなるようにも思います。

     暮らしのことを記事に書き続けようと思えば、日々、新しいことにトライし、暮らしをどんどん変化させていく必要があります。わるい方向には変化させたくないので、いい方向に変化させていこうという動機になります。ブログを書くための人生となっては本末転倒で、自分が生きたいように生きて、暮らしたいように暮らして、その過程で表現したいことを書いていきたいと思っていますが、ブログという表現の場があることは、日々の暮らしにいい刺激を与えてくれているように感じています。