香川で江戸時代から作られている「ぎょうせん飴」。地元の自然素材を使用したやさしい甘味。


いただきものの「ぎょうせん飴」。ぎょうせん飴とは、もち米と小麦の麦芽と水だけでつくられた飴。まだ砂糖が出回る前の頃、甘味として家庭でつくられていたそうです。

全国でも、つくられている場所は限られているようですが、香川県では三木町の「三原飴店」というところで、江戸時代の享保の頃(徳川吉宗の時代)からつくられている。もともとは阿波の国で習った製法がそのまま九代目わたり、280年間炊き続けているそうです。

讃岐では昔から単なる甘いお菓子ではなく、母乳のでがよくなると、出産祝いにつかわれたり、咳止めや喘息などに重宝されてきました。

とのこと。

三原商店のウェブサイトで、大根とぎょうせん飴を使った咳止めのつくり方もされています。

大根を生のまま皮付きで、0.5〜1センチの厚さの輪切りにし、その上から大根の容積の3分の1〜半分くらいのせ、出てきた汁を飲むと効果があると、広く愛用されています。

三原商店ウェブサイトより

ぎょうせん飴ではなく、はちみつと大根で同じようにして咳止めをつくったことがあり、喉がいがいがしているときに効きました。

三原飴店の餅米は、広島産と香川産のものを使用しており、どちらも減農薬で、麦芽には讃岐うどんにも使われる「さぬきの夢2000」という小麦を使用しているそうです。水は天然水。


竹の箸などに巻き付けて飴としてそのまま食べてもいいし、スプーンですくって、砂糖代わりに料理やお菓子などに使えます。

よもぎ餅の餡の甘味付けに使ってみました。


さっぱりとしたクセのない甘味で、あんこに合いました。

ぼくは砂糖を食べると歯茎が腫れてくるのですが、これは大丈夫でした。

ぎょうせん飴は、三原飴店のオンラインショップで販売されています。