すき好きノート(谷川 俊太郎 (著), 装画:安野 光雅)
谷川俊太郎さんが文章を、安野光雅さんが絵をかかれた「すき好きノート」。
子ども用のページと、大人用のページがあり、子どもも大人も楽しめるつくりになっているそうです。
子どものページには、
「いちばんすきな やさいはなにかな
たくさんあっても ひとつだけ
おしえて おしえて えにかいて」
といった3行詩で子どもに呼び掛けていて、子どもは文章でも絵でも写真でも、自分の好きなことを自由に表現できるようになっています。
本の反対側から始まる大人のページには、見開きの右側には谷川さんが好きなものや好きなことについて書かれたエッセイが掲載され、左側には縦の罫線が入ったページが用意され、谷川さんの文章にひらめきを得て大人が書き込めるようになっています。
ぼくがこの本を知ったのは、相方がこれに倣って、姪っ子の誕生日プレゼントに「まねっこ すき好きノート」をつくったからです。
この辺りは、相方のオリジナル。
いちばんすきな むしさんはいる?
いっけん こわい あのむしも
よくみてみると かわいいのかも
ぼくも考えてみたのですが、「きざ!」と相方につっこまれてボツに。こういうの、難しいですね…。
こちらも相方オリジナル。
いちばん すきな いろはなに?
かみいっぱいに ぬったなら
どんなきもちになるのかな
このページは、好きなことばや好きなものを見つけたら、どんどんかき足していけるようになっています。絵をかいてもいいし、写真を貼るのもいいらしい。
最後のページには、おもしろい生き方をしている人たちによる、「好き」についての言葉を集めています。
例えば・・・
「ぼくの体験から言えることは、好きなことで絶対にあきないものをひとつ、続けてほしいということです」(手塚治虫)
「好きなことばっかりやって食べていけるはずがない。世の中そんなに甘くないと考えるのは悪しきものさしである」(松下幸之助)
ほかには、水木しげるさん、(「シャネル」創業者の)ココ・シャネルさん、スティーブ・ジョブズさん、イチローさんの言葉が紹介されています。
作って、使って、初めて完成する本。どんな本になるのか楽しみです。
atelier makotomoで、子ども向けのこういう本をつくるのもいいなぁ、と話しました。そのうち、つくり始めるかもしれません。