「自分を甘やかす」か「一踏ん張りするか」、その違いが大きな差を生む。



「自分を甘やかす」か「一踏ん張り」するか。その違いが積み重なると、取り返しがつかないくらい大きな差になるものです。

分量がある程度大きく、締め切りのある翻訳の仕事をするとき、1日に何文字(何語)進めれば間に合うかを計算します。原文の内容にもよりますが、英語から日本語に訳す場合、1日に原文で1000語くらいまでならそう大変ではありません。ところが、思わぬ用事が入って1日仕事ができず、次の日に2000語訳すとなると苦労します(1日で取り返そうとせず、数日かけて予定に追いつくことが多いです)。1日の狂いならまだしも、2日、3日空くと、それこそ取り返しのつかないことになり得るので、夜遅くまでかかってでも大きな遅れを出さないようにします。

畑仕事にしても、毎日数時間ずつでも畑に出ていると結構作業が進むものですが、出掛ける用事が続き、何日か空いてから畑に行くと草ぼうぼうで途方に暮れることがあります。今はどんどん種まきをしていきたい時期で、いつ何の種をまいたかは「種まきカレンダー2016」に記録しています。種をまいたときにこの本を開くと、前回まいたのがいつなのか一目瞭然で、「こんなに間が空いたのかぁ」と思い知らされることがあります。


種まきカレンダー2016(ぽっこわぱ耕文舎)


ブログにしても、1日に1本だけ書いて、「今日は疲れたからもう寝よう」というのと、「もう一踏ん張りしてあと2本書こう」、というのは微妙な差です。1本だけで終わりにしたつもりが、電源を切るまでにだらだらとネットサーフィンしている時間があれば、もう2本書けるものです。もう2本書いているうちに楽しくなってきて疲れが和らいできたように感じることもあります。本当に疲れきっていたら早く休んだほうがいいかもしれませんが、エネルギーが余っているなら、自分がすべきだと思っていることをがんばってやってしまったほうが、すっきりして元気になれることがあります。

1日1日の作業は大したことがないように思えても、毎日の積み重ねがやっぱり大事だなぁと思います。

時々やる気を出してがんばり過ぎて続かなければ、「疲れただけ」ということになりがちなので、毎日継続できるくらいにエネルギーを調整する必要があります。

その加減というのは人によって異なるし、鍛えてもいけるものなので、自分の身体を頭を使って実験しながら覚えていくのがいいでしょう。

畑仕事の場合、疲れきるまで身体を動かすと、翌日身体が動かない…ということなり、結局効率がわるくなるので、疲れきる手前でストップするように心掛けています。

自分の限界、というのは、適度に負荷をかけることで、少しずつ拡大していけるものです。朝から日が暮れるまで家のリフォームや畑仕事で動きまくったあと、「東京暮らしの頃に1日にこれだけ動いたら倒れてたなぁ」と思うことがあります。

無理をせず、かつ自分を甘やかさずに日々、できることをしつづける。単純なことですが、そういう日々を送っていけば、人間は少しずつ成長していけるものなのではないかと思います。