ハッピーヒルが新月の日に発芽しました。大きな生命力を宿した小さな芽。


苗代の稲(ハッピーヒルという品種)が発芽しました。4月20日に種を播き、芽を出したのが5月7日。毎年、お米の種を播いてから芽が出るまでは何だか落ち着かず、そわそわしていますが、芽が出るとひと安心です。

発芽したのは、ちょうど新月の日でした。新月の日に種を播くと発芽しやすい、というのも聞いたことがあります。

初めてお米づくりをした2年前、この小さな芽を初めて見たとき、ずいぶん感動したものです。

今年はネットの張り方があまく、一部の種籾は、スズメたちのエサになりました。田植えに足りるくらい苗が残っているかは今のところ不明…。

去年は、他の草が出るよりも早く稲が芽を出したので、田植えまで草の手入れをする必要がありませんでしたが、今年は稲の前にいろんな草が芽を出し、放っておくと稲の肩身が狭くなりそうなので、草の手入れをする必要が出てきました。

最初の年は、稲と他の草の見分けもなかなかつかず、大変でした。じっくり観察しながら、稲以外の草をハサミで根元から切っていきました。散髪屋さんになった気分です。おかげで、ハサミの使い方がだいぶ上達して、ヘアカットにも役立ちましたが…。

「ホームカット」の楽しみ。2年間、美容室に行っていません。 - 珍妙雑記帖





ハッピーヒルというのは、自然農法を提唱した福岡正信さんという方が生み出した品種で、雑草や病気に強いと言われていて、これまで2年間、草ぼうぼうでも、台風が来ても、元気で育ってきました。

芽を出すところまでは、上手くしないと全部鳥たちのエサになってしまいますが、あとは、ちゃんと田植えして、ある程度草を管理していけば、ひとりでに元気に育ってくれるものと安心しています。

この芽が、やがて分けつし、背丈を伸ばし、穂を出し、黄金色になってお米を実らせるわけですが、最初はこんなに小さな淡い緑色の芽から始まります。どんなに大変でも、毎年お米を育てたくなるのは、その生命力に触れていたいからかもしれません。

・・・
お米づくりは、主にこの本を参考にしています。



自然農の米づくり(大植 久美 (著), 吉村 優男 (著), 川口 由一 (監修))


・・・
【関連記事】

自然農のお米づくり3年目。穀雨の日にハッピーヒルの苗代づくりをしました。 - 珍妙雑記帖