ぼくの野菜づくりの原点は、小学校の農園のミニトマトかもしれない。

うちの畑で育っているミニトマトの芽


小学校の農園で食べたミニトマトの味を今でも覚えています。

ぼくが通っていた小学校には、小さな農園があって、そこでミニトマトや芋やお茶などを育てていました。

そこで育ったミニトマトは、スーパーで買ってきたミニトマトとは明らかに味が違い、ちょっと青くさいような野生的な味が美味しくて、子ども心に強烈な印象を残したようです。

その後も、ときどきそれに似た味のミニトマトを食べるたびに、(小学校の)「農園のミニトマト」を思い出します。

そんなに気に入ったなら、家でプランターでミニトマトを自分で育ててみるとかしてみたらよかったのになぁと、今なら思うのですが、当時はそんなことは思い付きもしませんでした。「農園のミニトマト」が特別に美味しかったことも、誰かに話した記憶はありません。学校の先生や親に話したら、そういうような提案をしてくれていたかもしれませんが。

ぼくは今では野菜や米を育てていますが、最近まで、そういうことに全く関心がありませんでした。

東京の府中市のアパートに暮らしていた頃、近所を散歩していて近所の畑を見た相方が、「ほら、あの野菜何かわかる?」とぼくにきいても、「わからん。はい、行くで」という感じでした。

その後、無農薬・自然栽培の野菜の美味しさを知ったり、自然農法を提唱した福岡正信さんの思想に出会い、野菜や米を自分でも育ててみたいと思うようになりました。


自然農法 わら一本の革命(福岡正信)


野菜を見ても(実が成っていなければ)どれが何なのかわからず、どんな野菜がどの季節に育つかも知らず、興味もなかったのに、人間、変われば変わるものです。

でも、記憶を遡ってみれば、原点はあの「農園のミニトマト」にあったのかもなぁと思います。あの頃、ちょっとしたきっかけがあれば、野菜づくりに目覚めていたかもしれません。