自然農では土を耕さないので、鍬を使う機会はそう多くなく、普段、畑で一番よく使う道具といえば、草刈り鎌。
ぎざぎざの歯がついた「鋸鎌(のこぎりがま)」を使用しています。
金星秋田型改良(細目)鋸鎌柄付 140407
最初の頃は、「金星」の鋸鎌を使っていたのですが、「ディスカまなべ」という地元のホームセンターで「源平省力鎌(げんぺいしょうりきがま)」というのを見つけ、値段は高めですが試しに買ってみたところ、とても気に入っています。
つくっているのは、「源平刃物工場」というところ。炭素工具鋼(SK鋼)や合金金具鋼(SKS鋼)をはじめとする特殊鋼の熱処理技術に定評がある機械刃物専門メーカーらしいです。
「源平省力鎌」は、特殊刃物鋼を使用した刃鎌と鋸鎌の利点を併せ持った鎌とのこと。鋸刃でありながら、刃鎌の感覚で軽く刈ることができるという設計です。
金星の鎌よりも、全体的にひとまわり大きく、柄も太めで、草刈りをしていて手首へのダメージが少ないような感じがします。鋸の目が大きめで、刃鎌の機能を併せ持っているためか、けっこうごつい草でもサクサクと刈ることができます。
鋸の目が大きめなので、研ぐときにダイヤモンドヤスリの刃が入りやすく、何回も研いで繰り返し使えるので長持ちします。値段は一般的な鋸鎌の2倍ほどしますが、耐久性を考えると高い買い物ではないと思います。
切れ味がわるくなってきたなと思ったら、面倒でも研いだほうが、結果的に作業効率が高まります。
SUN UP ダイヤモンドヤスリ 5本組 チタンコーティング 140mm
「源平省力鎌」は、兵庫県指定農具であるとともに、通産大臣賞の最高位である金牌というのを授賞しているそうです。「県の指定農具? そんなのあるんや」、という感じです。兵庫県では使っている人が多いのでしょうか? 昭和25年の発売以来、累計で300万本以上売れているそうです。
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by 硲 允(about me)
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