「酒粕のおいしいレシピ 寺田本家【蔵人直伝の酒粕料理帖】」(なかじ著)に学ぶ。酒粕料理は美味しすぎ!

味噌をつくるとき、うちではカビ予防に酒粕でフタをしていて、そのときに酒粕を多めに注文し、酒粕料理を楽しむことにしました。

酒粕レシピの本を何冊かもっていて、そのうちの一冊が、『酒粕のおいしいレシピ 寺田本家【蔵人直伝の酒粕料理帖】』(なかじ 著)



著者は、千葉の自然酒の酒蔵「寺田本家」の元蔵人頭で、「麹の学校」代表/KOJI teacher・麹研究家・セラピスト・ボディワーカーであるなかじさん。

日本酒造りの副産物として生まれる酒粕は、ひと昔前は貴重な食材だったけれど、今ではその美味しさや効用があまり知られずにいるなか、「ここにこんなにおいしいものがあるんだよ!」「しかも食べると元気になるんだよ!」とみんなに伝えたくてしょうがない、という思いからこの本が誕生したそうです。

たしかに、酒粕料理は美味しくて食べると元気がでます。お腹の調子がよくなる感じがするし、食欲がないときでもどんどん食べれてしまう…発酵の力なのか、気持ちも楽しくなってきます。

この本では、酒粕でつくれるたれやソースがいろいろ紹介されていて、それを使ったレシピも載っているので、手軽にいろんな酒粕料理が楽しめます。


こちらは、玄米酒粕(寺田本家の玄米酒「むすひ」の酒粕)を使った、「玄米酒粕の肉味噌醤」。お肉は入っていませんが、玄米酒粕のつぶつぶ感がお肉っぽい食感を出します。お味噌や練りごまなど、いろいろ入っています。

ご飯に乗せて食べると美味しい!いそがしくておかずをつくる時間がないときでも、これとスープがあれば満足。


湯豆腐に乗せても美味しかったです。


こちらは、酒粕と豆腐などが入った「酒粕ディップ」。これも美味しすぎます。


ディップの時点ではアルコールを飛ばしていないので、アルコールを飛ばしたいときは火を加えます。パンに乗せて焼くと、パンの満足感が何倍にもなります。クセになる味。アルコールを飛ばさずに、そのままクラッカーなどに塗って食べても美味しいです。おとなの味。


こちらは相方がレシピを見てつくってくれた「酒粕ホワイトソース」。豆乳が入っています。


本にはこのホワイトソースを使った「酒粕ソースのキノコクリームパスタ」が載っていて、キノコがなかったので家にある素材でつくったクリームパスタ。酒粕の風味がなんとも魅惑的(?)で、かなりの満足感。

この本では他に酒粕ホワイトソースを使ったレシピとして、マカロニグラタンやポテトクリームコロッケ、クリームシチューも紹介されています。写真を撮り忘れましたが、クリームシチューも美味しかった!


酒粕で発酵させてつくる炭酸ジュースも見事でした。
酒粕で発酵させて炭酸ジュースをつくる。発酵食は楽しい

この他にも、いろんなたれ・ソースや、酒粕を使ったラーメン、漬け物、パン、おやつ(ケーキ、クッキー、アイスクリーム、スムージーなど)、郷土料理などが紹介されていて、つくってみたいレシピがたくさん。面倒で複雑なレシピはあまりなさそうで、手軽につくれるのもうれしいです。

酒粕の美味しさがこんなに引き出され、こんなに美味しい酒粕料理ができるとは、レシピ本というのはありがたいものだと思いました。オススメの一冊。




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by 硲 允(about me)
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